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U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2017

2017年11月13日

「バルサはすごい」で終わらせないために。求められる『認知力』と『インテンシティ』

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■ボールに行くだけではない、ボランチに求められる守備とは

次に、それぞれの状況におけるボランチの守備の仕方について、解説していきます。

たとえば相手の最終ラインがボールを持ち、こちら側がプレスをかけるとき。やみくもにボール保持者に突っ込めば良いというわけではありません。 周囲の状況がどうなっているのかという認知と、いつ、どのようにボール保持者に寄せに行くのかという判断が重要になります。

攻守の切り替えのスピードは、現代サッカーにおける重要なポイントです。バルサの選手はボールを奪われた瞬間、奪い返そうと素早くプレッシャーをかけます。

「自分のいるゾーンでボールを奪われたときは、相手に素早くプレッシャーをかけます。 パスコースを塞ぎながら、チームとして連動して守備をすることで、ボールを奪われた後にすぐ奪い返すことができます」

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さらに、攻撃から守備への移行では「どこでボールを失ったか」を認識し「どこへ向かってプレスをかけるべきか」を判断することが重要です。 そのために、ペレスコーチは「まずボランチは、スペースのバランスを整えます。そしてボールとゴールの間のポジションに入り、ボール保持者にプレッシャーをかけます。 まずゴールを守ることを考え、そのためのスペースを埋めてから、プレスに入る。もしくはパスコースを切ります」と動きのメカニズムを説明します。

ボランチの選手が突破された場合は、ボールに行くのではなく、ゴールを守ることを考えます。まずは空いているスペースを埋める位置に入り、バランスを保ってからプレッシャーをかけます。ボランチがスペースを埋めず、ボールを奪いにいってかわされてしまうと、ピッチ中央部に広大なスペースを作ることになります。これはかなり危険なシチュエーションです」

これらは、ピッチの中で何が置きているかという認知、そしてどのプレーをしなければいけないかという判断に基づいたプレーです。
ペレスコーチは言います。

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「日本の選手の攻守の切り替えは、高いレベルにあります。ですが、ここで紹介したコンセプトを頭の中で整理した上で実行することで、もっと良いプレーができるようになると思います。そして何よりも1対1の場面では、100%の力でプレーすることが大切です

 

■「バルサはすごい」で終わらせないために必要なこと

バルセロナの選手はプレーの実行のレベルもさることながら、状況を認知して適切なプレーを選び取る判断の質が、かなり高いレベルにあります。技術と認知、判断が絡み合い、それをチーム全員が共有することで、「ボールを保持して攻める。奪われてもすぐに奪い返す」というハイインテンシティのサッカーが可能になるのです。

毎年、選手は変わっても、チームコンセプトの元にクオリティの高いプレーを見せる、FCバルセロナの選手たち。
彼らのプレーの何がすごいのか。日本の選手たちが取り入れられる要素はあるのか。それを分析して理解することで、さらなるレベルアップにつながります。

「バルサはすごい」で終わるのではなく、「なぜすごいのか」「どうすごいのか」を考えることは、日本サッカーのレベルアップという大きな視点だけでなく、子どもたちのレベルアップに直結するものと言えるでしょう。

 

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取材・文/鈴木智之 写真/新井賢一

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