バルサ、アーセナルが会見「素晴らしい経験になる」　ワールドチャレンジ明日開幕

公開：2017年8月23日　更新：2017年8月25日

日本のサッカークラブに世界の強豪と戦うチャンスを提供することを目的としたＵ−１２ジュニアサッカーワールドチャレンジが今年も開催されます。大会前日の23日（水）、大和ライフネクスト株式会社本社にて記者会見と交流会が行われました。（取材・文・写真：大塚一樹）

■16チームから24チームに拡大　ますます多彩になった参加クラブ

今年の大会は第１回大会から連続で出場しているFCバルセロナ（スペイン）をはじめ、アーセナルFC（イングランド）、北米予選を勝ち抜いたパテアドーレス（アメリカ）、ダニーデンテクニカル（ニュジーランド）、広州富力蹴球倶楽部（中国）の海外勢に、Jクラブ予選を勝ち抜いた９つのJ下部組織、同じく予選を勝ち上がった５つの街クラブにワールドチャレンジ街クラブ選抜、東京都U-12、バディサッカークラブ、本田圭佑選手（パチューカ）がプロデュースするソルティーロ・ワールド・セレクトをあわせた計24チームが参加。年々規模を拡大しているこの大会ですが、世界各地からの参加クラブを得て、“ワールドチャレンジ”の名前にふさわしい大会になりました。

■クラブの哲学を体現すべく選手を育てるバルセロナとアーセナル

大会開幕を明日に控えた２３日、バルセロナFCのダビド・サンチェス監督、アーセナルFCのサイモン・コプリー監督、街クラブ選抜のジョルディ・バレーロ監督、大宮アルディージャの森田浩史監督が登壇する記者会見が行われました。

会見では、バルセロナのサンチェス監督が「日本のチームやアーセナルといったレベルの高いチームと対戦できることを楽しみにしている」と語れば、アーセナルのサイモン監督も「日本の選手たちと戦えることはとても素晴らしい経験になる」と、この大会への参加の意義を強調しました。

会見中質疑応答を通じて、両チームの監督からある何度か同じ言葉が聞かれました。それは「哲学（フィロソフィー）」という言葉です。

バルセロナの哲学、アーセナルの哲学。スペインのリーガ・エスパニョーラやイングランド、プレミアリーグを観ている人ならお馴染みだと思いますが、世界的な強豪クラブである両チームのトップチームは、クラブが掲げる哲学に沿ってチームを作り、プレーしています。12歳以下の選手であってもそれは同じ。小さなバルサの選手、アーセナルの選手たちは、世界の舞台で活躍する先輩たちの背中を見て、成長するのです。

バルセロナ、サンチェス監督

「バルサの哲学に基づいたトレーニングを行い、バルサの哲学に適応できるように導いていく」

アーセナル、サイモン監督

「サッカー以外でも同じこと、人間性や社会性も含めて選手たちの成長をサポートしている」

この大会でも、プレー面だけでなく、海外勢の成熟した精神面が話題になることも少なくありません。