あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]
2025年4月18日
勝ちにこだわりすぎて子どもに厳しすぎるコーチを何とかしたい、パワハラコーチングが間違ってると指摘する方法を教えて
■個人を責めるだけでは状況は変わらない そうならないためには......
また、ご相談文には、そのコーチの方が「一人で(ドリブルで)行くな!」「(守備の時)何で行かないんだ!」と指示が多いと書かれています。実際どんな場面で言ってしまうのかがわからないので何とも言えませんが、そういったことを責めるだけではこの問題は解決しません。
この「個人を責めるだけでは変わらない」ことはぜひ覚えておいてください。この方がもしもやめたとしても、また何年後かに同じような方が入って来てまた同じ問題が起きるかもしれません。
そういったことがないように、チーム全体で「自分たちコーチ陣は、どうやってて子どもを育てるのか」「どんなことが条件なのか」といったことを話し合ったほうがいいでしょう。
個人攻撃をするのではなく、「一緒に勉強しませんか?」という姿勢を忘れないでほしいです。
池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。