あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]

2020年10月 9日

相手やボールとの距離感が理解できない小6、中学入学までに幅と深さの意識を身につけさせる練習を教えて

■スルーパスとサイドチェンジの両方を学べる練習


(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)

 

オランダのこの練習が面白いのは、例えば左に引き寄せて守備2人がくると、その間を通して逆サイドに出せばスルーパスのイメージになります。

一方、2人を引き寄せ、その外側から逆サイドにパスをすれば、それはサイドチェンジのイメージになります。

オランダサッカー協会は、このトレーニングで、スルーパスとサイドチェンジの両方を学べると考えています。オランダでは1970年代から行われていた練習なのですが、低学年からそれをやっています。17歳以下のカテゴリーになると、前出の5対2をダイレクトパスでやらせます。

私はこのトレーニングを、YMCA時代に6年生にやらせていました。そうすると、簡単に相手のプレッシャーを抜けられます。そうやって幅と深さを理解した子どもたちは、YMCAの全国大会でチーム全員が出場して優勝しました。最近スタートさせたアカデミーでも、小学3年生くらいからこの練習をやろうと思っています。

また、拙書『サッカーで子どもの力をひきだす オトナのおきて10(DVD付き)】』で、最後の「サッカークリニック」の章で、これの参考になりそうなメニューの説明をしています。DVDでは、それらのメニューを私が実際に指導しています。

 

池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。

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