あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]

2019年12月13日

「ただ動き回ってバカじゃね?」入部したばかりの子を名指しでバカにする親への対応を教えて

■日本だけ8人制。奇数制の海外と日本の違い


(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)

 

そもそも、日本だけが8人制と偶数です。論理的な組み立てがうかがえません。

ところが、ドイツは5、7、9と、すべて奇数です。11人からどこのポジションを減らしていくかがよく考えられています。

キーパーを入れて奇数にしておくと、フィールドが偶数なので子どもにも理解しやすくなります。ドイツの9人制は、トップが2人を1人。ディフェンスを4から3に減らしたかたち。そんな考え方です。

コートのサイズも同じように論理的に考えられていません。日本では1年生を8人制で大きなコートでやらせています。

そのようなわけで、指導者も勉強する必要があります。海外の育成について書いてある本もたくさんあります。

ぜひご自分で情報を集めて、自分の目で見て考えて、子どもに最適なものを提供できるよう努力を続けていただけるとうれしいです。

 

池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。

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