あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]

2019年4月19日

ドリブルでひとりでゴールしてしまう小2の子、アシスタントコーチができる声がけは?

■コーチ自身がこれから指導力を上げるために


今できている個人技を否定するのではなく「もっといいプレーができる」ためのアドバイスを。(写真はイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)

ご相談文の中にに「その子にもどんどん技術を上げてほしいので、パス出せ! とは言えません」とありました。

もしメインコーチが「ドリブルなど個人技術を伸ばしたい。もっとドリブルをやれ」と言ったとしても、ドリブルが上手な子に「もっと顔を上げて味方を探してごらんよ」とアドバイスしてもいいでしょう。

ドリブルをしながら、顔を上げれば、チャンスメイクできます。ドリブルを否定するのではなくて、もっといいプレーができる。それがすなわち「サッカーの原理原則」ですね。そういったことを練習の中で伝え、実践できるよう導いてください。

自分から何でも尋ねて話せばいいのに、目上の人に意見を言わない。
新人にありがちなことです。

そうしてしまうと、自分の指導力はいつまでも変わりません。自分自身で勉強する必要は絶対にありますが、仲間たちとそれを共有しなくては子どもたちのためになりません。まずはコーチ同士でコミュニケーションをとる。そこを心がけてください。

池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。

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