楽しまなければ勝てない~世界と闘う“こころ”のつくりかた

2020年5月 3日

一度習得した技術は消えない。大会中止に落胆するのではなく、前向きに新たな挑戦を

先輩たちに少年サッカーで学んだことが後々どう役立っているか学ぶチャンス


(写真は少年サッカーのイメージです)

 

もうひとつ。卒団生の話を聞いたりするのもいいですね。少年サッカーを同じクラブでやっていた先輩が、サッカーを中学、高校までやっている。やっていなくても、少年サッカーで学んだことが今自分にどんなふうに役立っているかを話してもらうのもいいでしょう。

高校生や大学生なら、以前スポーツをやっていたけれど、社会人になって違う仕事で大きく成長している大人の話を聴くことは非常に役立ちます。

私の大学でも、前年度のキャプテンが「社会で活躍しているサッカー部卒業生の話を聴きたい」と言い出し、昨年11月にOBセミナーを開催しました。OBたちは喜んでやってきてくれ、有意義な時間となりました。部員達も講義を聞く時とは違った真剣さでOBの話に聞きいってました。

繰り返しになりますが、状況が違えば、行動も変わります。子どもが学ぶ内容も変わります。

ぜひ皆さんも今だからこそできる新しいチャレンジを考えて、どんどん実行に移してみてください。

 

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高橋正紀(たかはし・まさのり)

1963年、神奈川県出身。筑波大学体育専門学群ではサッカー部。同大学大学院でスポーツ哲学を専攻。ドイツ国立ケルンスポーツ大学大学院留学中に考察を開始した「スポーツマンのこころ」の有効性をスポーツ精神医学領域の研究で実証し、医学博士号を取得。岐阜協立大学経営学部教授及び副学長を務めながら、講演等を継続。聴講者はのべ5万人に及ぶ。同大サッカー部総監督でもあり、Jリーガーを輩出している。
Jリーグマッチコミッショナー、岐阜県サッカー協会インストラクター、NPO法人バルシューレジャパン理事等を務める。主な資格は、日本サッカー協会公認A級コーチ、レクリエーションインストラクター、障害者スポーツ指導員中級など。

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