楽しまなければ勝てない~世界と闘う“こころ”のつくりかた

2019年11月15日

「敵がきたら......」と子どもが言う。相手を敵と表現するコーチの"危うさ"とは

■「熱血」は暴力に変わる危うさをはらんでいる


(写真は少年サッカーのイメージです)

 

そんな指導者たちは、おそらく選手をリスペクトしていません。尊重していれば、どんな態度だろうが、ミスをしようが腹は立たないはずです。ご自分が情けないと感じるような言動を選手がしたのなら、それは自身の指導不足であり、さてどうしようかと解決策を考えなくてはいけない。それなのに、殴ったり、暴言を吐いています。その瞬間、自分の思い通りにならない教え子は自分の「敵」になっているのかもしれません。

いつも怒っているコーチを「熱血」と呼びがちです。が、熱血は、一瞬で暴力に姿を変える危うさをはらんでいます。

「私は熱血コーチなので」と言い訳するのはやめましょう。


あなたと対岸の指導スタイルの指導者たちは苦笑しながら聞いていますが、多くは「それは、暴力コーチでしょう」と思っています。

裸の王様からぜひ脱却してください。

 

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高橋正紀(たかはし・まさのり)

1963年、神奈川県出身。筑波大学体育専門学群ではサッカー部。同大学大学院でスポーツ哲学を専攻。ドイツ国立ケルンスポーツ大学大学院留学中に考察を開始した「スポーツマンのこころ」の有効性をスポーツ精神医学領域の研究で実証し、医学博士号を取得。岐阜協立大学経営学部教授及び副学長を務めながら、講演等を継続。聴講者はのべ5万人に及ぶ。同大サッカー部総監督でもあり、Jリーガーを輩出している。
Jリーグマッチコミッショナー、岐阜県サッカー協会インストラクター、NPO法人バルシューレジャパン理事等を務める。主な資格は、日本サッカー協会公認A級コーチ、レクリエーションインストラクター、障害者スポーツ指導員中級など。

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