蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~

2025年6月11日

上手いゆえに努力しない息子、下手でも努力を見せるなら応援できるけど、今の息子にお金と時間かけるの悩む問題

■まだ8歳、天才肌の末路を心配する前に、毒を吐いてしまう自身を変えることを考えて


(写真は少年サッカーのイメージ ご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)

 

何度も言いますが、まだ8歳です。

お母さんが望むように、自分のやっていることを継続的に努力できるとしたら、それはサッカーにどっぷりはまったり、自分の心の底からなんらかの目標が湧き上がったときです。

決して、お母さんから「まずは目標をもってごらん」と言われて持つものではありません。

カリカリして発破をかけるだけの子育てでは、思春期以降に子どもからブーンメランが返って来るやもしれません。

冒頭で「天才肌の末路は?」と心配する前に、毒を吐くご自分の末路を心配してください。変わるなら今。まだ間に合いますよ。

 

島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』『東洋経済オンライン』などでスポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』(小学館)『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『部活があぶない』(講談社現代新書)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『オシムの遺産 彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著・小学館)『教えないスキル ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』(佐伯夕利子著・小学館新書)など企画構成者としてもヒット作が多く、指導者や保護者向けの講演も精力的に行っている。日本バスケットボール協会インテグリティ委員、沖縄県部活動改革推進委員、朝日新聞デジタルコメンテーター。1男1女の母。
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