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ボールを失わない選手に共通する「見て、判断して、体で表現する力」を磨く、状況認知と判断のトレーニング

公開:2026年11月 2日

サッカーの指導が学べる動画配信サービス「COACH UNITED ACADEMY」では、強豪チームや豊富な実績を持つ指導者によるトレーニング動画や、指導していく中で必見な理論や情報を配信中だ。

今回のテーマは「試合で活躍するために必要な技術・認知・身体の3つをセットで鍛える」。指導するのはMAVEN SOCCER SCHOOLで代表を務める大関将貴氏だ。

大関氏はスクールでの指導と並行し、国内外30名以上のプロサッカー選手のパーソナルコーチとしても活動。ほかに総合格闘技のファイターなど、計50名のプロ選手のパーソナルコーチを務めている。

前編では、神経系にアプローチするコーディネーションから、コンタクトスキル、正対・非正対の対人、パストレーニングまでを紹介した。

後編では状況認知と判断をテーマに、4対2のポゼッションから、そのポイントを活かしたゲームまでを実施してもらった。(文・鈴木智之)

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数的優位を生かす立ち位置とボールの置き場所

後編最初のメニューは、4対2のポゼッション。攻撃側が数的優位の状況で、その優位をいかに継続し、効果的に使いながらプレーできるかがテーマだ。

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大関コーチは、ボールを受けたときに展開できるか、守備者の間を通す縦パスを狙えるかを選手たちに求めた。

そのためにまず重要になるのが立ち位置。展開だけを考えて開きすぎると、間へのパスコースが消されてしまう。

「基本的には、間に縦パスを出せる位置に立とう。そうすれば、左右に展開するスペースも空いてくる」

さらに大関コーチは、身体の向きとボールを置く位置にも言及。

「同じモーションで3カ所に蹴れるようにボールを持ってほしい。例えば、左足側に置くと1カ所にしか蹴れないが、右足側の外に置けば、同じフォームで3カ所に蹴り分けられる」

ボールを置く位置で選択肢を作れないときは、リターンパスを使いながら作り直す。トレーニングの目的とリターンパスの使い方を整理したうえで、選手たちはプレーに入っていった。

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蹴ってぶつけるミスをなくす

プレー中、大関コーチは一度トレーニングを止め、選択肢を増やすことの意味をあらためて選手たちに問いかけた。

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「ボールを置く位置を工夫するのは、選択肢を増やすため。それなのに蹴って相手にぶつけたら意味がない。いい位置に置けているということは、先手を取れているということ。パスコースを消されているなら、蹴らなければ取られない」

プレースピードを上げることだけを求めるのではなく、正確なプレーと正しい判断を優先する。大関コーチは「時には遅い方がいい」とも話す。

「遅くプレーした方が、間が空いたり、展開のスペースが空いたりすることもある。ファーストタッチで先手を取り、そこからは判断。一番良くないのは、蹴ってぶつけるミス。蹴らなければ取られないから、ここだけは必ず全員で共有して大切にしよう」

オープンに置けなければ斜めにランニング

最後は5対5のゲーム形式のトレーニング。大関コーチは、ポゼッションで取り組んだ内容をゲームにつなげるためのポイントとして、ビルドアップ時のサイドの選手の動きを取り上げた。

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「前にボールを進めたいエリアでは、ボールをオープンに置きたい。そうすれば縦にも蹴れるし、後ろにも返せるし、中にも出せる。内側に置くと縦パスがなくなり、自分でプレーを限定してしまう」

とはいえ相手との距離が近く、オープンに置けない場面もある。そのときは斜めにランニングして抜けることで、新たな選択肢が生まれる。

「守備がついてくれば、空いたパスコースに縦パスが入る。ついてこなければ、そのまま自分がボールを受けられる。この2点を必ず意識してプレーしてほしい」

一方、守備側に対しては「マークについたまま下がるだけでは、永遠に運ばれてしまう」と指摘。前のポジションの選手が背中でパスコースを消しながらプレスをかけ、周りが連動していくことを求めた。

以上でトレーニングは終了。大関コーチは次のように総括した。

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「試合でボールを失う場面を振り返ると、技術が足りないというより、見ていなかった、判断が遅れた、体の使い方で負けたという原因が多いと感じています。だからこそ、技術、認知、体の3つをセットで鍛えることが大切です」

「プロでも小学生でも、ボールを失わない選手に共通しているのは、見て、判断して、体で表現できること。なぜボールを失ってしまうのか、どうすれば改善していけるのか。その一案として、今回の内容を日々の活動、トレーニングの参考にしてみてください」

大関コーチのデモンストレーションや、選手達の質の高いプレーは必見だ。

指導の詳細や、トレーニングの組み立て方を知りたい方は、ぜひ「COACH UNITED ACADEMY」動画で全容を確認していただければと思う。

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【講師】大関将貴/
国内外30名以上のプロサッカー選手のパーソナルコーチを務め、映像分析×スキルトレーニング×フィジカルトレーニング、選手のレベルアップに必要なものを一挙に指導。2023年よりMAVEN SOCCER SCHOOLを開校し、東京、千葉、埼玉、神奈川、茨城、群馬県から会員数350名を超える小学生が在籍。2026年8月にはトップアスリートからジュニアアスリートが通う『MAVEN SPORTS LABO』を開設。サッカー、野球、バスケ、格闘技など様々なスポーツ選手が集いトレーニングを行っている。現在はサッカー選手のみならず、格闘技団体RIZIN選手のフィジカルコーチも務める。スペインサッカー協会公認Nivel1、日本サッカー協会公認B級ライセンスを保持。

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