インタビュー

2011年5月 2日

『それぞれが人を思いやる気持ち。それがチームワーク』‐【File2】近藤岳登(神戸)

■壁を乗り越えることを楽しんでいたし、壁を乗り越えることが楽しかった

――高校時代にプレーや将来のことで悩んだことはありましたか?
「全く試合に出られなかったら悩んだのかもしれませんが、幸い試合にも出られていたので、悩むことはありませんでした。挫折らしい挫折もなかった。そもそも、僕は挫折するようなキャラじゃないし、「挫折」という言葉すら知らないと思います(笑)。他の人が「これが挫折なのか」と感じることも、僕は「もっとうまくなろう」とポジティブに捉え、壁を乗り越えることを楽しんでいたし、壁を乗り越えることが楽しかった。それも自分がプロになれると信じ切っていたからでしょうね(笑)。当時は、家に帰ったら寝るだけというくらい、夜遅くまで自主練習をしていました。昔から好きだったドリブルを繰り返しトレーニングしていて、本当に高校時代はサッカーとそれなりの恋愛だけ(笑)。本気を出したらクラスで一番の成績を取れるくらい勉強もやればできたと思うのですが、そのパワーのすべてを、サッカーにつぎこんでいました」

――――話は少し変わりますが、近藤選手はいつも積極的にチームを盛り上げています。それは小学校から高校時代にチームワークの重要性を感じたからですか?
「盛り上げているというか、僕自身が人を笑わせることが好きなんです。よく「ムードメーカーだ」とか「チームを盛り上げて偉いですね」といわれるのですが、そういう感覚でやっているわけではありません。自分も楽しみたい、みんなを笑わせたい。それが僕のスタイル。関西にきて、多少拍車はかかりましたけどね(笑)。ただ、それが周りのみなさんが感じる「チームワーク」に役立っているのであれば、そんな嬉しいことはありません。チームワークは、それぞれが人を思いやる気持ち。(チームワークが)良いときのチームはみんなが元気ですし、楽しそうにやっている。試合に負けたらみんなが悔しそうにするし、勝てばみんなが一緒になって喜ぶ。そこには試合に出られる人もいれば、出られない人もいる。プレーのことでぶつかることもあり、難しい面もあるけれど、そういう葛藤があってまた、よいチームワークにつながると思います」

近藤岳登//

こんどうがくと
DF。1981年2月10日愛知県生まれ。174cm/71kg 豊川東部中-愛知産業大三河高-大阪体育大-東海理化-びわこ成蹊スポーツ大を経て2007年、ヴィッセル神戸に加入。明るいキャラクターでサポーターの人気も高く、チームのムードメーカーでもある。

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