親子でチャレンジ

2015年6月23日

距離だけじゃない!サポートの動きは角度がミソ【いまさら聞けないサポートの基本2】

 
答え 「ダイアゴナル(斜め)にポジションをとる」
 
【良い例】
サポートする選手に対して斜めにポジションをとれば…
 
チームに有利なスペースへボールを運べる
 
【悪い例】
サポートする選手に対して正面にポジションをとってしまうと…
 
パスを戻すことしかできず、チームが前進できない
 
 

■斜めにポジションをとればボール保持者にとって2対1の状況になる

わかりやすく言えば、サポートの定義で『継続的にパスコースを確立する』には、特にボール保持者の前後にポジションをとってしまってはそれを満たすことができません。つまり、サッカー用語で『ダイアゴナル=斜め』にポジションをとることがとても大事なのです。
 
たとえば、ボール保持者の前にポジションをとった場合、その選手は後ろ向きにしか視野を確保することができません。そうすると、彼にボールをパスしても結局ターンして前を向かなければならず、時間がかかってしまう上にプレスを受けてしまう可能性が高い。そうなれば、結局パスが戻ってきてGKまでパスを下げてしまうことに陥ってしまいます。
 
つけ加えると、もしフォワードがクサビを受けに来た場合、パスコースを消すことにもつながってしまいます。当然、真後ろにポジションをとればゴールから遠ざかるだけ。むしろ相手にとっては守備の陣形を整える時間を作ることができ、優位に働きます。
 
そう考えると、いかに『斜めの位置にポジションをとる』ことが大切であるかが理解できます。ボール保持者、そしてサポートする選手にとっても視野を確保することができ、もし受け手にとっても体を半身の状態にできるため、次の展開も優位に進めることが可能です。さらにプレスをかける相手から見れば、ボール保持者に対しても受け手に対してもプレスをかける相手が二人になるので、1対2の数的不利な状況を作られています。
 
そもそもサポートの根本的な意味は、チーム全体として数的優位な状況を生むことにあります。だから、前後左右に直線的なポジションをとると、結果的に攻撃のチャンスを逸したり、減らしたりすることになるのです。もちろん、状況によってはチームに時間を与えて心の余裕を作るために必要なこともあるでしょう。しかし、ボールを持ってから手数をかけてしまうとゴールの確率が極端に減る現代サッカーでは『ダイアゴナル=斜めにポジションをとる』ことはとても重要なポイントです。
 
このポイントは、ぜひ一度【ポイント1】とセットで見直してもらいたいです。
 
※“サポート”のポイント3は7月中旬にアップ予定です
 

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