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三笘薫など日本代表選手も出場してきたU-15世代のオールスター戦。第29回メニコンカップ大会レポート

公開:2023年10月10日

三笘薫や堂安律を始め、多くの日本代表選手が出場した、U-15世代のオールスター戦「メニコンカップ 日本クラブユースサッカー東西対抗戦(U-15)」。2023年で29回目を迎える歴史ある大会が、9月10日、愛知県のパロマ瑞穂ラグビー場で行われた。

COACH UNITEDでは、2回に渡って大会の模様をレポートする。(取材・文:鈴木智之/写真:渡邉健雄)

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(大会のメンバーは、EAST(緑)とWEST(赤)に分かれて構成された)

選手はFC多摩やソレッソ熊本、名門Jクラブから選出

大会の公式サイトには、歴代の最優秀選手と敢闘賞の選手が掲載されている。そこに名を連ねるのは、後のJリーガーや海外組として活躍している選手ばかりという"未来のスター"が集う、注目の試合だ。

東西対抗戦の名のとおり、チームはEASTとWESTに分かれており、監督は日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会の優勝チーム、準優勝チームから選出。EASTは優勝したFC多摩の平林清志監督、WESTは準優勝のソレッソ熊本、広川龍介監督がチームを率いた。

メンバー構成としては、JCYインターシティトリムカップ(U-15)EAST/WESTから各1名加え、EASTは川崎フロンターレが6人、FC多摩が5人、横浜FCが3人、鹿島アントラーズが2人、ジェフユナイテッド千葉が1人。

WESTはソレッソ熊本4人、ヴィッセル神戸が3人、ガンバ大阪3人、アルビレックス新潟2人、サンフレッチェ広島2人、名古屋グランパス、セレッソ大阪、京都サンガから1名ずつとなった。(※サンフレッチェ広島の1名が代表活動で辞退し、ヴィッセル神戸から1名追加)

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(試合開始前にエンジンを組むチームWEST)

この試合、注目を集めたのが、「第38回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会」で優勝した、FC多摩のキャプテン、吉田湊海だ。EASTでもキャプテンマークを巻いた背番号9は、中盤でのゲームメイクからフィニッシュまで、圧倒的な存在感を見せつけた。

前半2分には、中盤でボールを受けてサイドに展開した吉田湊海がゴール前に駆け上がると、左サイドの三上瑛大(川崎F)のスルーパスに抜け出し、ゴール右に狙いすましたシュートを流し込んだ。

開始早々のゴールでEASTが先制するが、WESTもすぐさま反撃に出る。WESTのキャプテンを務める安井司(G大阪)が中央をドリブルで切り裂くと、前線の山﨑琉偉(新潟)にパスを送る。

山﨑が反転してシュートを打つと、相手に当たって浮いたボールを土井口立(V神戸)がGKの頭上を抜くシュートを突き刺し、同点に追いついた。

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(先制点を許した直後に同点ゴールを決めた土井口立(V神戸))

しかし2分後の前半6分、EASTの吉田湊海が再び大仕事をやってのける。ゴール前で相手のコントロールが大きくなったところを見逃さずにボールを奪うと、今度は左足で強烈なシュートを突き刺した。

だがWESTも意地を見せ、前半10分に安井のパスを受けた上本佳生(V神戸)が巧みなターンで相手をかわすと、左足でゴール左に流し込む。

前半10分で4ゴールが生まれた乱打戦。勝ち越しゴールを奪ったのはEASTの10番、奥田悠真(川崎F)だった。

前半27分、中央でのパス交換から、ゴール左に強烈なシュートを突き刺すと、前半40分には松本瑛太(FC多摩)のパスを受けた奥田悠真が右足で強烈シュート。追いすがるWESTを突き放すゴールで、4対2にリードを広げた。

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雷の影響で前半のみの開催。4対2でEASTの勝利

WESTの反撃に期待が集まる後半だったが、雷の影響で中止が決定。4対2でEASTの勝利となった。

大会MVPにはEASTのキャプテン、吉田湊海(FC多摩)が選ばれ、敢闘賞にはEASTの奥田悠真(川崎F)、WESTの土井口立(V神戸)が選出。吉田はクラブユース選手権に続くMVPとなった。

試合後、吉田は「クラブユース選手権に続いて、MVPを獲れてうれしい。点を取れば、選ばれるかもしれないと思っていました」と話した。

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(この試合で2得点を決めた吉田湊海(FC多摩))

前半終了時点のスコアで勝敗が決したことに対して、WESTの広川龍介監督は「点が取れる選手が控えていたので、後半勝負したいなと思っていました。(雷により、後半が中止になって)こればかりは仕方がないですが、残念です」と振り返った。

EASTのスタメンは、川崎とFC多摩から5人ずつという構成。広川監督は「同じチームでやっている選手が多かったので、そこの差は出たかなと。うちの子たちは昨日リーグ戦をやっていたりと、ほとんどぶっつけ本番みたいな形でした」とコメント。

そんな状況下でも、「攻撃で狙いとしていた、前でボールを収めるのと、サイドの速い選手を活かすことはできた」との言葉どおり、急造チームとは思えない連携から2ゴールを奪った。

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(試合後、インタビューを受けるWESTの広川龍介監督)

メニコンカップを振り返り、「短い時間ですが、将来、日本代表など、上につながる子たちを預からせてもらって、楽しかったです」と話す広川監督。選手同様、指導者にとっても、貴重な経験の場になったようだった。

COACH UNITED ACADEMYでは、ソレッソ熊本やヴィッセル神戸など、今大会に出場した選手が所属する1部のチームのトレーニングの模様を配信しているので、こちらもぜひ確認してみてほしい。

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