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大前元紀ママの金言「息子が本気なら、やらせてあげたかった」

公開:2015年4月17日 更新:2021年1月27日

キーワード:サポート大前元紀母親清水エスパルス

■本気なら、挫折を乗り越えられる

メキメキと力をつけていく元紀少年。それと同時に、彼の夢も大きく膨らんでいった。しかし、高校進学の際に、彼は厳しい『現実』を突きつけられる。
 
この現実は中学生にとっては、あまりにも厳しすぎる現実だった。町田JFCでドリブルの技術にかなり磨きはかかった。しかし、身長は伸びなかった。
 
中学3年生のときの3者面談、彼は進学を希望する強豪高校を5校挙げて、クラブの監督に提出した。しかし、どの高校も元紀の身長の低さがネックとなり、思うように事は進まなかったのだ。
 
うまいけど、体が小さい。
 
町田JFCで一所懸命がんばって成長すれば、強豪高校への進学の道も開けると思っていた彼にとっては、受け入れがたい現実であった。身長は努力すれば伸びるものではない。自分の努力ではどうしようもならないことが、自分の評価を下げてしまうことに彼は打ちひしがれた。
 
「本人も身長のことを指摘されることを、ずっと耐えていたのでしょう。あるときの3者面談中に、我慢しきれなくなって泣き出してしまったんです」。
 
恵子さんにとって、息子のその姿を見ることは本当に辛かった。しかし、そんなことで夢を諦める元紀少年ではなかった。
 
自分の身長を受け入れ、それでも自分を必要としてくれるところ、成長できる場所があるはず。決意を固めた元紀少年のもとに、念願のオファーが届いた。
 
流通経済大柏高校。この学校のコーチは、元紀少年の試合を見てすぐに彼にほれ込んだ。ボール扱いに長け、独特のステップと瞬間的なスピードで相手を抜き去るドリブルは、体格の問題を補って余りあった。
 
セレクション当日。グラウンドの片隅で、ひたすらフェンスに向かってシュートを放つ彼の姿があった。絶対にゴールを決めるんだという強い意思が、彼の背中から漂っていた。本番をイメージし、黙々とシュートを放ち続ける。そして、元紀少年は紅白戦で2ゴールを叩き込み、進学先は決まった。
 
「本当に嬉しかった。町田JFCの監督からは『両想いのチームに行きなさい』と言われていたので、流通経済大柏とは両想いだと思った。ここで3年間一生懸命がんばってプロになろうと強く思えた」(大前元紀)。
 
自分を必要としてくれた高校にいかに恩返しができるか、いかに自分を磨いてプロへの道を切り開くことが出来るか。彼は入学当初から常にこう考え、選手権とプロを目指すことをモチベーションとして、流通経済大柏に入学をした。
ここからはもう一つのコラムで書いたように、元紀少年の意思通り、プロへの土台が築き上げられ、今の彼に至っている。
 
川崎フロンターレのスクール、町田JFC、流通経済大柏。すべて自分の意向で進み、すべてしっかりとやり遂げた。大事なのは子供自身が望むこと。そして、親として大事なのは、その本気度合いをしっかりと図ってあげること。
 
「どの選択も彼は本気だった。だったらそれをやらせてあげたかった」(恵子さん)。
 
親は、子どもが本気だと思ったら尊重し、応援する。子どももまた、自分で決めた道は覚悟を決めて歩む。大前親子の歩みは、その成果を実証している。
 

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