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ジュニア年代の正しいフィジカル・コンディショニング論

【第1回】よりよいサッカー選手をめざすための正しい身体づくり、土台づくりとは?

2012年9月17日

キーワード:コンディショニングトレーニングフィジカル

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こんにちは、ヴァンフォーレ甲府のフィジカルコーチ・谷真一郎です。私はJクラブのフィジカルコーチとして、日々、選手たちの体づくりを行なっています。それと同時に、『谷塾』という場を作り、『スポーツの競技特性に合ったトレーニング』を追求しています。私は筑波大学時代に日本代表に選ばれ、大学卒業後は日立製作所本社サッカー部(現・柏レイソル)でプレーしました。僭越ながら、『日本で唯一の日本代表キャップを持つフィジカルコーチ』と呼ばれることもあります。
 
私はサッカーの現場で長きに渡って指導をしていく中で、どうすればケガをせず、ベストなパフォーマンスを発揮できるかについて考えてきました。サッカーの技術と同様、フィジカルやコンディショニングについても、ジュニア年代から正しい知識を身につけることが重要です。ジュニア期に成長の土台となる身体を作っておけば、成長するにつれてプレーの幅が広がり、選手としてより高いレベルへ到達することができると思います。
 
 
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■ボールをうまく扱うために『自分の身体をどう動かすか』が上達の第一歩

私の指導者としてのスタートはジュニア年代でした。柏レイソルのアカデミーで10歳の年代を指導していました。「12歳前後は習得のゴールデンエイジ」と言われていますが、13歳以降、中学生や高校生の指導をすると、身体の動かし方など、ゴールデンエイジと呼ばれる年代の習得の速さを肌で感じます。それ以降の年代で同じ事を身につけさせようとしても、時間がかかるのです。ボール扱いの技術や身体の動かし方など、発達の要素をこの年代でしっかりと身につけておくと、土台がしっかりとできるので、高いレベルで伸びていきます。つまり、プレーの完成形、選手としての到達地点が変わってくるのです。
 
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10歳以下の子どもたちは動きの真似や、遊びの要素を入れると楽しんでやってくれます。あるとき、体操教室にラダーを持っていき、「どうやって使う?」と問いかけたことがありました。すると、子どもたちは両手を地面について進んで行くなど、いろんな動きを楽しみながらやっていました。「両手を地面に着く」など、サッカーにはない動きなので目からうろこが落ちる思いでした。
このように、楽しみながら身体の動きを身につけていくと、成長に応じて身体を思い通りに操れるようになります。低年齢時に動き方のキャパシティを広げておくと、次に他のことをやるときに、より速く適応できるようになるのです。サッカーはボールの扱い方にフォーカスされがちですが、そのために『自分の身体をどう動かすか』が、上達のための第一歩です。サッカーはボールを触っていない時間のほうがはるかに長いスポーツ。試合を決定するのは、ボールがないときの動きなのです。その大切さは理解されているはずなのに、走ること、方向を変えるときに、どう身体を使えばいいかなどの、原理原則があまり知られていないように感じます。
 
私はこの連載を通じて、よりよい選手になるための身体づくり、土台づくりについて紹介したいと思っています。どうぞ、宜しくお願い致します。
 
 
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谷真一郎(たにしんいちろう)//
愛知県立西春高校から筑波大学に進学し、蹴球部に在籍。在学中に日本代表へ招集される。同大学卒業後は柏レイソル(日立製作所本社サッカー部)へ入団し、1995年までプレー。 
引退後は柏レイソルの下部組織で指導を行いながら、筑波大学大学院にてコーチ学を専攻する。その後、フィジカルコーチとして、柏レイソル、ベガルタ仙台、横浜FCに所属し、2010年よりヴァンフォーレ甲府のフィジカルコーチを務める。 
『日本で唯一の代表キャップを持つフィジカルコーチ』(2012年9月現在)

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取材・文/鈴木智之 写真/サカイク編集部

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