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U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2015

たとえ相手がバルサでもしっかり守備ができれば試合は成立する

2015年9月24日

東京都U-12選抜が、FCバルセロナに勝利――。8月におこなわれた、ジュニアサッカーワールドチャレンジで、東京の子どもたちがバルセロナを相手にPK戦の末、勝利を収めました。この試合で際立っていたのが、東京都U-12選抜の守備です。
 
東京都U-12はチームとして守備をする場面と、個人で守備をする場面の使い分けがすばらしく、バルセロナの攻撃を1点に抑えました。では、東京都U-12の守備のどこがすばらしかったのでしょうか?(取材・文 鈴木智之 画像 鈴木蹴一)
 
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■バルサを自由にさせなかった東京都U-12の守備の仕組み

守備の局面は「個人の守備」と「グループの守備」に分けることができますが、それぞれに良さを発揮していました。個人の守備で効いていたのが「ボールに対する寄せの鋭さ」です。東京都U-12・米原隆幸監督が「身体の小さい選手も多かったですが、球際もちゃんと行くし、ボールを奪ったあとのプランも持っていて、運動量も落ちなかった」と評するように、バルセロナに対してフィジカル的に後手を踏まず、身体をぶつけてボールを奪いに行くメンタリティとアジリティで互角以上に対抗していました。
 
東京都U-12は選抜チームであり、秀でた選手をセレクトできるという利点はあるものの、最初から全員が守備の技術、戦術を備えていたわけではありません。米原監督はこう言います。
 
「(チームとして練習した)最初は守備の対応が軽かったんです。スピードに乗っている選手に対しても、すぐに足を出して、飛び込んでしまったり。そこで、足の速い選手には粘り強くついて行かせて、ある程度強い選手には『ボールに対して正面から行こう』と言いました。そこははっきりやっていましたね」
 
練習では中学生と試合をして、フィジカルもスピードも上の相手と戦うことで、バルサのような個の力を持つ相手に対する“免疫”をつけるとともに、チームとしての守備戦術も構築していきました。U-12年代の選手を見て「まだ小学生でしょう」と思う人もいるかもしれませんが、バルセロナ戦での東京の選手たちは、守備のタスクを忠実にこなし、局面では体を張ってゴールを守る“サッカー選手”そのものでした。
 

■個人としての守備力が切り開いた先制点

東京都U-12は選抜チームゆえ、4回しか全体練習ができなかった中で、個人として守備力を高め、チームとして狙いを持った守備でボールを奪い、攻撃につなげていきました。それが実を結んだのが、バルセロナ戦の先制ゴールでした。
 
東京都U-12は高い位置からプレスをかけて、バルサのセンターバックの縦パスをカットすると、右サイドから石澤諒志選手がドリブルで攻め上がります。バルセロナのエース、シャビ・シモンズ選手がボールを奪いに行きますが、石澤選手は身体の強さを活かして持ちこたえ、右足でシュートを打ちます。GKが弾いたボールに対して、柳生将太選手が右足で蹴りこみ先制しました。
 
得点場面で東京都U-12が見せた、相手のパスコースを限定させる高い位置からのプレス、チャンスになったと見るや、ゴール前へ走りこむインテンシティなど、非常にレベルの高いものがありました。米原監督は試合後、次のように振り返っています。
 
「うちのFWには、バルサのセンターバック間でパスをさせないようなチェイシングと、トップ下の選手に相手の8番(シャビ)を牽制させながら、うちのボランチ2枚でどうやって前に行くか。長いボールに関しては、タイトにインターセプトを狙いに行って、サイドのところは『出来る限り、近い距離までアプローチをしよう』と言っていたのですが、そこは比較的うまくできたのかなと思います」
 
次ページ:強固な守備を崩したバルサの"フォルソ・ヌエベ(偽物の9番)
 

 
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取材・文 鈴木智之 画像 鈴木蹴一

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