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知ってるようで知らない!正しいサッカーシューズの選び方

「"弁当いらない""試合を見に来るな"は気にしないで!大人になったら感謝する」内田篤人

2016年1月28日

キーワード:お母さんアディダスサッカースパイクサポート内田篤人文武両道

ドイツ、ブンデスリーガ・シャルケ04に所属する内田篤人選手。甘いマスクと純粋そうな雰囲気に「自分の息子は、内田選手のようになってほしい」と思っているお母さんたちも多いはず。いったいどういう風に育てればあんな男子に育つのでしょうか? 今回は、内田選手にサッカーのこと、サッカー少年やそのお父さんお母さんに伝えたいこと、さらにサッカースパイクのことなどについて話してもらいました。(取材・文 前田陽子 写真 八木竜馬)
 
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■小学校時代はサッカーというより、遊び感覚

サッカーを始めたのは小学一年の時。地域の少年団に入りました。きっかけは、特になかったと思います。静岡県民だし…という感じで。小学校のサッカーはほとんど遊びでしたね。シュート練習もどこまで遠くに飛ぶかというのを競う感じで、ゴールではなくてその後ろのネットを越えようと思ってやっていましたから。うまくなろうというより、仲間と楽しもうという気持ちが大きかったです。遊びの延長線でうまくなっていく感じですね。で、中学の部活でサッカーを知るんです(笑)。
 
だんだん視野が広がってくると、周囲にうまいヤツがいるのに気が付くんです。で、自然とそういうヤツに負けないように練習を始める。そうなるのは、中学とか高校ですよ。だから、小学校くらいは遊びでいいんです。好きであることが基本。そうじゃないと、続かないですから。サッカーを努力だと思った時点で伸びにくくなると思います。それと、サッカーだけじゃなくていろいろなスポーツで遊んだ方がいいです。ぼくも小学生の時はザリガニ獲りから、山登り、ドブに入ってウナギ獲りもしていました。ドッヂボール、野球、何でもしておいた方がいいですね。
 
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■ターニングポイントは高校進学。文武両道の強豪校へ

中学も高校も部活でサッカーを続けました。高校は静岡県では名門の清水東高校。冬の選手権が高校サッカーだと思っていて、ぼくも高校サッカー選手権に出たいと思っていましたから。親からは「サッカー部員だけで100人を越える学校に行って、活躍できる保証はない。でも、勉強をしていれば大学を目指すことができる。だから勉強もしっかりできる高校を選ぶように」と言われていました。サッカーの強豪で、勉強も優秀。かつ自宅から通うことができるということで、清水東に決めました。ですから、中学3年のときは勉強をしましたよ。運よくぼくはスポーツ推薦で入学しましたが、それでも内申が足りていないと受験ができないので必死でした。結果、一教科が4で、後はすべて5でした。
 
高校からプロに行く時も悩みました。中学・高校とぼくより上手な選手はたくさんいましたし、そういう人がプロになると思っていましたから。『自分もプロになれるかも』と思い始めたのは、高校でスカウトの人が来てくれるようになってからです。でも自信もなかったので、大学に進学するのが自分の道だと思っていました。高校の時に早稲田大学と練習試合をしたら、ものすごく強くて。ここだったら施設もいいし、名前もちゃんとしているし、いいなと思って早稲田大学に進学したいと考えていました。
 
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■勉強をがんばることで進む道の選択肢が広がる

家族はぼくがやりたいということに反対することはなかったですね。サッカーも毎週、練習場まで送ってくれて、のびのびとやらせてもらいました。弁当も作ってくれましたし、洗濯もしてもらっていました。サッカーに熱中していたので、いわゆる反抗期というものはなかったですね。反抗期があるということは、暇なんだと思いますよ。熱中するものがあれば、反抗する時間なんてできないですから。サッカー少年たちには『勉強をしっかりやれよ!』と言いたいです。サッカーは楽しいから言われなくてもやると思うので、勉強はしておけと。勉強ができていれば自分の道が開けるんですよ。部活の強い学校に行きたいとか、勉強が自分の道を広げてくれる。ただ、それは後々わかるんですよね。小学生・中学生のころは、まだわからなくてもしょうがない。『もっと勉強をしておけばよかった』とぼくも気が付いたのは高校を卒業してからですし。ぼくはたまたまサッカーで進学校に入れましたけど、中学の時に親の言う事を聞いておいてよかったと思いました。すごく大事です、勉強は。面倒くさいし、結局使わないこともあると思うけれど、自分の道を広げてくれます。親は子どもに勉強させた方がいいですね。
 
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■親は子どもを見守り、サポートしてあげてください

自宅から高校は越境だったので、毎日5時30分の始発でした。親は弁当を作るので4時30分起き。それを3年間やってくれました。本当にありがたいです。家族の協力がなければ子どもはサッカーができません。当時もありがたいと思っていましたが、今の方があの時どれだけ家族に負担をかけていたかがわかります。親はサポートするのみですかね。ぼくの親はプロに行く時も「大学行った方がいいんじゃない?」と言っていましたが、結局はぼくに決めさせてくれました。こんな道もある、あんな道もあると提示して、あとは自分で決めなさいというスタンスです。お母さんはこの道がいいな、とは言っていましたけれど。ぎりぎりまで大学に行くつもりでしたし、お母さんからは「プロに行っても上手な人ばかりだし、大学に行ってから決めればいいんじゃない?」とも言われました。でも、大学に行ってからまたプロから声がかかるかはわからないし、小学生のころからプロ選手になりたくてサッカーをしていたのでここで行かないという選択は考えられず、自分で判断しました。
 
ぼくは運よくプロになれましたが、プロになれるサッカー少年の方が少ない。ですから、ほとんどの選手がどこかであきらめなければならなくなる。そこを見守るのは親もつらいですよね。夢ばかり追いかけてサッカーをやらせて、大学にもサッカーで行かせていいのかとか、ある程度現実を見ないと。親はいつも心配をしていますよね。ぼくの親も今でも「ごはん、しっかり食べている?」と心配してくれています。
 
親には子どもを自由にさせてあげてほしいですね。そして、サポートしてほしいです。中学くらいの時は親の弁当より、コンビニに行きたかったりもしました。でも、親は必ず弁当を持たせてくれていて、ぼくも食べていました。弁当いらないとか、試合を見に来るなとか言われることがあると思いますけど、親は子どもにその時嫌われてもいいから、ちゃんと接した方がいいですね。その時に反抗されても気にせずに。親ってありがたいなというのは、わかるようになりますから。
 

■スパイクはデザイン重視で選んでいた

スパイクを履き始めたのは小学校のころからですね。黒に赤いラインのアディダスのシューズを愛用していました。たしか、名波さんが履いていたんだと思います。当時、名波さんにあこがれていて、それで履いていました。それ以来、ずっとアディダスのスパイクを愛用しています。アディダスはまずは、デザインがいいですよね。おしゃれでかっこいい。あと、ドイツのグラウンドは濡れていて滑りやすいんですが、芝をよく噛んでくれ、足首を固定してくれる点が気に入っています。日本のグラウンドは絨毯のようでキレイ過ぎますね。ぼくはドイツのピッチの方がプレイしやすくて好きです。
 
実は足のサイズが左右で違って、右が1㎝くらい小さいんです。なので、高校の頃は右足はソックスを2重にして履いていました。今は左右ともジャストサイズのシューズが履けるので、助かっています(笑)。
 
ぼくは高校時代も県立高校で、土のグラウンドでプレイしていました。スライディングすれば血だらけになって、グラウンド整備も自分たち。今の子どもたちはプレイ環境も恵まれていますよね。それで、めちゃくちゃうまい。楽しみだけど、ぼくがいる間に追い抜かれないようにしなきゃと思っています。
 

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▼この連載の過去記事はこちら
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取材・文 前田陽子

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