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知ってるようで知らない!正しいサッカーシューズの選び方

「サッカーが楽しい!その感情が子どもをうまくする」サッカー日本代表MF宇佐美貴史

2016年1月 8日

キーワード:アディダススパイクトレーニングドリブル宇佐美貴史小学生日本代表

数いるJリーガーのなかでもシューズへのこだわりが強いといわれるガンバ大阪の宇佐美貴史選手。サッカー日本代表のハリルホジッチ監督にも寵愛される天才ドリブラーが語るシューズ選びのポイントとは? 小学生のころに重ねたトレーニングなどについても聞いてきましたので、ぜひご一読ください。(取材・文 中野里美 写真 安田健示)
 
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■子どもが「これを履きたい!」と言ったスパイクを買ってあげたい

――ご自身のお子さんがサッカーをすることになった場合、シューズを選ぶ時の基準は?
 
子どもが履きたいと言ったスパイクを買ってあげたいです。ぼくの家庭は昔からそんなに金銭的に余裕があったわけではないんですけど、「これを履きたい!」と言うスパイクはいつも一番高いものだったそうです。それを親が必ず買ってくれてたんですよね。金銭的に厳しくてもスパイクだけは贅沢させてあげたい、と思ってくれていたらしくて。だからぼくも、生まれてきた子がサッカーを始めてくれて「履きたい!」と言ったやつが仮に一番高かったとしても買うつもりでいます。好きな選手が履いているやつを真似して履きたいと思うこともあるでしょう。派手なやつがいいとか、友達より高いやつがいいとか(笑)。子どもなりにいろいろな気持ちがあると思うので、それを尊重して買ってあげたいです。
 
ぼくは子どもの頃からスパイクがほんとに好きだったんです。地元のスポーツショップのお兄ちゃんたちがディテールまで話してくれたので、どんどん興味をもってスパイクの世界に入り込んでいったんです。最新モデルでデザインがかっこよくて革もしっかりしてるやつがいい、とか......。当時だとカンガルー革が多かったんです。「へー、革がカンガルーなんやぁ。それがいい!」と思ったら、親にお願いして買ってもらっていました。小学3年生くらいから、そんなお願いをしていた記憶があります。
 
小学生ながらにシューズによってパフォーマンスの違いも感じていました。履き心地とか、チェックするポイントも見たりしてました。近所のショップのお兄ちゃんに教えてもらっていた影響が大きいです。「足見せてみぃ」って言われて足を見せたりして、いろいろと教えてもらいました。
 
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■"ザ・日本人"な宇佐美の足形にも合うアディダスのスパイク

――ご自身の足の形や特徴をどう捉えていますか?
 
子どものころからそうなんですけど、横にベタッと広い"ザ・日本人"という感じの足の形です(笑)。あまり土踏まずがない足ですね。だから、幅広タイプのシューズになります。他にもいろいろと自分なりのこだわりがあります。ピッタリは嫌なんですよね。空間に少し余裕があって、ボールを触ったときにちょっと吸収するくらい。でも、吸収しすぎるくらい余裕があるとぶかぶかするので、その絶妙なサイズ感にこだわってますね。6.5センチの次は7センチって、シューズのサイズって5ミリ刻みじゃないですか? 6.5と7の間、6.7センチにしてください、とリクエストしてますね。なんでシューズって5ミリ刻みなんですかね? 3ミリ刻みとかにしてくれたらいいのにね(笑)。それくらいシューズの感覚は大事にしてます。多分、ガンバ大阪の中では僕が一番、シューズについて細かくうるさく、しつこく要求させてもらってると思います(笑)。
 
――アディダスのシューズを初めて履いた時の印象は?
 
中学3年生のときに履いてみて「おっ!アディダスのシューズいいやん!」と思ってからはアディダス一筋ですね。最初に履いたスパイクが、たまたまぼくの足に合っていたのかもしれないんですけど、凄いフィット感もあって、凄いいいと思ったのがきっかけです。あと、僕の時代はユースの代表に選ばれるとアディダスのシューズが支給されてたんですよ。普段は別のシューズ履いて、代表の時だけこっちってシューズを変えたらプレーが変わるので。そうなるのは嫌なんですよね。それもあってアディダスを履きつづけています。新しいシューズに変えたときは、ある程度足に馴染ませてから練習で履いて、それから試合で履くように、必ず段階を踏んで慣らしていきます。
 

■天才ドリブラーを生んだ『妄ドリ』とは?

――小学生のころに繰り返していたという『妄ドリ(妄想ドリブル)』とはどんなトレーニングなのでしょうか?
 
シャドウボクシングみたいなものです。頭の中に相手を描いてドリブルを仕掛けるんです。ひとりで練習することが多かったんですよね。みんなは門限があって夕方の6時には帰らないといけなかったんですけど、ぼくは家がグラウンドの真裏で門限もなかったから夜の8時、9時くらいまでサッカーをしたいと思っていたんです。でも、相手がいなかった。だから相手を頭でイメージしてドリブルしていたんです。相手は気分によって変わります。試合の後にやる時は、その試合の相手をイメージすることが多かったですし、試合と関係ない時は、すごい名選手をイメージしてやってました。妄想の中なので全然抜けなかったですけどね。それはハードルを高く設定しているからかもしれない。今のだったら抜けてないなぁとか、今のフェイントだったら甘いなぁとか考えるのが好きでした。自分で編み出したというほどじゃないです。ひとりで壁にボールを蹴ったりするのにも飽きてくるんですよね。「コーンを置いてドリブルするのもなんか違うなぁ、どうしよう」と思った時に、「頭で作ってみればいっか!」と閃いて始めたんだと思います。
 
ドリブルのボールタッチの質とか、ボールの置き所などもイメージしながら取り組んでいました。現在のプレーのちょっとしたところに活きているのかなとは思いますけど、いかんせん妄想なので効果のほどはわからないですけどね(笑)。相手がいるならそれに越したことはない。友達と一緒にやるのがいいと思いますし、効果的だと思います。「妄ドリをすればみんなうまくなるよ」と一概には言い切れないですね(笑)。
 
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■好きなことを、自由に好きなだけやらせてくれた親に感謝

――初めてスタジアムでサッカー観戦したときの感想は?
 
親がガンバ大阪ファンなので、よく観戦には行きました。親に連れられて初めてスタジアムに行ったのは1、2歳だと思うので、あまり覚えてないですけど、点が入ったときにスタジアムからワーッと歓声が上がる情景は覚えてますね。よくゴール裏で観ていたんですけど、ナイターのライトが眩しくて、ぐわ~って観客の手が上がっていく、そういうのは覚えてます。点が入る度に泣いてましたね。それはほんとに覚えてます。それくらいしつこく連れて行かされてたんでしょうね(笑)。はっきりとプレーを覚えてるのは、5、6歳のころに観たエムボマのゴールですね。ゴール裏で観てて、シュートの角度とかも鮮明に覚えてますね。その日はファンは少なかったんですけど、試合後にスタンディングオベーションで「ありがとう~!」ってみんなが言っていたのを覚えてます。
 
――子どものときに親からかけられて嬉しかった言葉は?
 
子どもの時にかけられて印象に残ってる言葉は特にないんですけど、逆にそれがよかったんだと思います。好きなことを自由に、好きなだけやらせてくれる親だったんで。優勝してもお祝いとかもなかったですし、負けても何もなかったです。基本的に何を達成しても何もなかったんですけど、それは意図的だったみたいで。優勝した時に言うとプレッシャーになるからって、優勝した時は「おめでとう」だけ。負けた時は「次がんばり」くらいで、ほんと放任でやらせてもらえたので。何もかけられた言葉が無い、記憶にないっていうのがよかったんだと思います。特にプレッシャーもなく、のびのびとやらせてもらえたので。
 

■ゲームをしているような感覚で楽しめるからうまくなる

――サッカーをする上でどんな努力をしてきましたか?
 
努力はしたことないです。努力をしてるつもりはないです。努力になった瞬間に辞めてしまう。おもしろくないじゃないですか。ぼくにとってのサッカーは、ゲームが楽しくてやってるような感覚です。6、7時間でもやっていたい。プロになってからは、うまくいかないときに「辞めたい」と思ったこともありますけど、でもそれもちょっと思ってみようかなと思っただけで、心底は思ってなかったと思います(笑)。
 
子どもたちにも、サッカーを楽しんでほしいと思います。楽しくやらないとうまくならないですし、うまくなるためには楽しくないと。それが、子どもの頃に、「やりたくないけど、サッカーやらなきゃ」というような感覚になったら、もう終わりです。つづかないですしうまくもならないですね、多分。だから、まずは好きでいることが大事です。「サッカーが好き、楽しい」でいいと思います。勝てなくてもサッカーやってて楽しいなら、それでいいと思いますし、その「サッカーが好きだ」という気持ちが子どもたちの工夫を生んで、どんどんうまくなると思いますから。
 
 
――いま、サッカーが楽しいと思う瞬間は?
 
自分のイメージや理想に“追いつけそう”な時。追いつけてはいないんですけど、追いつこうと頑張ってる時、ですかね。「ちょっと近づけた」と思えた時は楽しいので、そのためにプレーしている感じです。これは今に始まったことではなく、ずっと純粋に小学生の時のような感じでいます。基本はいつでもサッカーをしている時は楽しいですよ。チームで練習している時も楽しいですし、試合も楽しいです。プロになったら責任感とかプレッシャーとか、楽しむことをいろいろと邪魔する感情が入ってきますけど、基本は楽しいからやってるんだと思います。
 

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取材・文 中野里美 写真 安田健示

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