ボランティアコーチお助け隊

2016年10月24日

初心者コーチの心得1:サッカーは遊びだから楽しむことが一番大切

■ボランティアコーチが大きな責任を感じる必要はない

ジュニア年代の指導は競技性よりも楽しいが先立つ。そう伝えましたが、もちろん、年齢を重ねるごとに子どもたちも自我が育つため、それぞれが逆転したり、その比重が変化したりします。そのため初心者コーチやボランティアコーチは、他のコーチと比べて劣等感を持ってしまう傾向にあります。
 
劣等感を抱く原因は『サッカーを知っているか否か』で比較しているからです。向き合うのは子どもであって、コーチではありません。また現場でも真っ先に目を向けるべきことはサッカーではなく、子どもたちです。この子はどんなことが上手なんだろう、この子はこんな特徴があるな、この子は気がきく性格だなと、現場のサッカー指導は子どもたちの性質や特徴を見て、彼ら彼女らを通してプレーに目を向けるものです。
 
「コーチは学校の先生ではありません。極端な話、サッカーのすべてがわかっていなくてもいい。わからないことがあるのに、わかったフリをして無理やりサッカーを教えようとするから子どものことがおざなりになってしまうんです。
 
初心者コーチやボランティアコーチは肩肘を張らず、子どもたちにも『わからない』と口に出していいと思います。大切なことは『次の行動をどれだけ早く起こせるか』です。わからないことがあれば近くのコーチ仲間に質問して見る、練習メニューでうまくいかないことがあればその場で修正を加える、次回の練習までに勉強する……。そういう誠実な姿を子どもに見せたらいいのではないでしょうか。
 
個人的な意見ですが、初心者コーチやボランティアコーチがそこまで大きな責任を負う必要はありません。当然、経験を積めば責任は大きくなるし、背負わなければいけなくなります。新入社員と幹部社員を比べたらわかるでしょう。
 
コーチ初心者、サッカー初心者だと捉えたら、コーチも少しずつ学んで成長するわけですし、はじめから上手に指導できるわけではありません。最初のうちは子どもたちの気持ちを知るために練習に参加しながら『子どもの楽しい』を探すことから始めてみてはどうでしょうか。そこから徐々にサッカーとリンクさせていけばいいと思います」
 

 
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