U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2017

2017年8月28日

大会連覇したバルサ監督の「想像以上」だった日本チームの持ち味とは!?

■バルセロナにとっても重要な大会になりつつあるワールドチャレンジ

「持ち味だと感じたのはスピードと献身性。ビルドアップからプレスに来るスピードがすごかった。さらにそれが後半になっても落ちなかった」
 
バルセロナのサンチェス監督は、大会を通じた日本人選手の印象を問われてこんなふうに答えました。
 
例年、各チームがバルセロナ対策を練って挑戦するワールドチャレンジでは、前線からの激しいプレッシャーと徹底したマークがバルセロナに対しての定石になっています。しかし、就任1年目、来日は昨年の個人的な旅行に続いて2度目というサンチェス監督にとっては、激しいプレッシャーは想像以上だったようです。
 
9月から新シーズンが始まるバルセロナにとっては、この大会はプレシーズンの調整的な役割を担います。今大会に参加したチームも長いバカンスを終え、1週間前にトレーニングを開始したばかり。監督としても、どんな選手がいるのかつかみきれていない状態だといいます。
 
「プレシーンのこの段階で、これだけ強い相手、統制の取れた相手と試合ができるのはありがたい」
 
歴代の監督、コーチたちも、この大会に参加することの意義、バルセロナにとってのメリットを強調してきました。
 
「東京のトーナメントに参加したいと思っていた」とは、今大会のMVPに輝いたマルク・ボンバルト・ボヤト選手の言葉です。選手や監督スタッフの間でも、ワールドチャレンジはこの年代のスケジュールに組み込まれ、定着しているのです。
 
(MVPのマルク選手は、将来はバルサの偉大なキャプテン・プジョルのようになりたいと語った)
 
歴代の監督、コーチたちも、この大会に参加することの意義、バルセロナにとってのメリットを強調してきました。
 

■勝利は当然、その上で選手をバルサの選手に育てていく

「ボールを持ってプレーすること、ボールを失うようなプレーを極力避けること」
 
これは、サンチェス監督が挙げた、バルセロナのサッカーに必要なことです。世界でも有数の才能を持った選手たちとは言え、12歳の選手たちは、まだ“バルセロナの選手”になる過程の途中にあります。
 
「ウイングや前線の選手がボールを大事にするあまり後ろに下げてしまうシーンがあった。技術的にもボールをしっかりコントロールできず慌ててしまう場面も見られた。状況判断や選手一人一人の距離感、ビルドアップの部分はまだまだ上達できる」
 
選手たちに「いま足りていないところ」を問われたサンチェス監督は、少々手厳しいと思える課題をいくつか挙げてくれました。
 
勝利を目指し、きっちり優勝を果たしながらも、それを目的にしない。出てきた課題は、試合中、次の試合で改善する。「クラブとしての正解」を持つバルセロナは、課題をひとつずつクリアしていくことで選手たちをバルサ化していくのです。
 
(苦しい戦いを制して安堵の表情を見せるサンチェス監督 左から2人目)
 
(アンダルシアの至宝と言われるクリストバル・ムニョス・ロペス選手もカップを手に笑顔)
 
(得点王は8点を取った3選手。左から福山ローザスセレソンの石井久継選手、東京都U-12の寺澤公平選手、ガンバ大阪ジュニアの今西佑選手)
 
 
【過去の大会記事】
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