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子どもの疲れやケガを防ぎパフォーマンスを高める食事とは?

食事もトレーニング!スポーツをする子どもに大切な「消化吸収」を高める方法とは?

公開:2020年11月 3日 更新:2020年11月 2日

キーワード:ビタミン少食栄養消化吸収食育

日本における栄養学の権威 丸元康生先生による、食と健康の特別授業。今回のテーマは「消化吸収」です。食事で摂った栄養をエネルギーや身体作りに役立てるためには、消化吸収の力が欠かせません。2回に渡り、「消化吸収を高めるために、食事のときに意識すべきこと」についてお伝えします。

●前回の記事:スポーツをする子を持つ親は知っておきたい!免疫力を高める「抗酸化栄養素」とは?>>

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■何を食べたかよりも、何を吸収したかが大事!

運動能力に個人差があるように、食べ物の消化能力にも個人差があります。あなたのお子さんは、食が細い方でしょうか? それとも、たくさん食べる方ですか? たくさん食べて平気な人もいれば、脂っこいものを食べると胃がもたれてしまう、お腹が痛くなってしまう人もいますよね。

消化能力は、ある程度生まれつきのものですが、自分で高めることもできます。お子さんのために、保護者の方が意識して消化能力を高めてあげることは、とても大切なことだと思います。

一流のスポーツ選手は、消化能力が高い人が多いように思います。たとえばプロ野球選手のエピソードを聞くと、『肉食動物』のように、普通の人の何倍ものステーキを食べてパワーをつけている人もいるようです。それだけ、たくさん食べることのできる消化能力を持っていることも、一流選手になれた要因のひとつではないでしょうか。

ここでひとつ、知っておいてほしいことがあります。それは「食べるだけでは不十分」だということです。食べ物は口から入れて、胃や腸で消化吸収することで、初めて栄養として身体に行き渡ります。言い換えると、せっかく食べたものも、消化吸収できなければ無駄になってしまうのです。

「人は食べたものから作られている」というフレーズを聞いたことがあると思いますが、多くの人は「良い食事をしたから大丈夫」という発想になりがちです。

しかし欧米では、食べたところで終わりではなく「人は、食べて、体内で吸収されたものから作られている」と、認識を改めるように促すケースが増えています。食べたものは消化され、吸収されることで、身体の役に立ちます。せっかく素材の良いものを食べても、うまく消化吸収ができなければ、お金の無駄遣いになってしまいますよね。

栄養に意識を向けているみなさんは、良いものをバランス良く食べることを心がけていると思います。では、食べたものの消化吸収を良くするためには、どうすればいいのでしょうか? そのヒントはスポーツのトレーニングにあります。

■消化能力も高められる「意識性の原則」

トレーニングには「意識性の原則」というものがあります。「鍛えている部位をしっかりと意識してトレーニングをすると、より効果が高まる」という原則です。これは、食事にも応用できます。食べることに意識を合わせて食事をすることが、栄養素の消化と吸収を良くする秘訣なのです。

まず、運動の意識性の原則について、ご説明しておきましょう。
たとえば、腹筋運動。腹筋運動って、何のためにするのでしょうか?

「コーチからやれと言われたから、とりあえず100回終わらせた人」と、「腹筋に意識を集中して100回やり遂げた人」では、意識して取り組んだ人の方が、腹筋が強くなります。

では、「腹筋に意識を集中」って、具体的にどうすればいいのでしょうか。

当たりや競り合いに弱いお子さんがいたとします。自分はそこが課題だな、当てられてもビクともしないようになりたいな、と考えているなら、毎日の腹筋メニューに意識を持って取り組むといいと思います。

ゴール前で、シュートチャンスをつかんだ場面のイメージを持って、腹筋運動をするのです。ディフェンスが肩をぶつけてきたけど、自分は腹筋にドッシリ重い岩のような力があって、バランスが崩れない。ゴール隅に、華麗にシュート決める。2か月以内に必ず、鍛えた腹筋でシュートを決める。こんな感じで、できるだけ具体的にイメージする方がいいです。目標の実現に向けて、少しずつ強くなっていく腹筋を意識しながら、トレーニングをするのです。

もし、コーチから意識性の原則について聞かされていないなら、お父さんやお母さんから、「意識をもって練習することが大切だよ」と教えてあげてください。意識を持ってトレーニングすることの重要性を実感してもらえれば、「食事も同じなんだよ」と話がしやすくなります。

■食べることに意識をあわせて食事をすることが大事!

サッカーをするお子さんにとって、食事はどんな意味があるのでしょう。体を強くするため、大きくするため、ラスト5分でみんなの足が止まっている時にも一番走れるスタミナをつけるため...

でも、そうやって役立てるためには、食べたものを消化し、吸収しないといけません。そこで大切になるのが、「食べることに意識をあわせて食事をする」ことなのです。

おいしそうなお料理を目で見て、おいしそうな香りを嗅いで、よくかんで味わう。こうして「おいしい刺激」を五感でしっかり感じた時には、「食事をした」という動作が脳にし
っかり伝わります。そこまでうまくできれば、後は脳が必要なことを全部やってくれます。

消化に関わる臓器に向かって「いまから食べ物が入ってくるので、消化する体制を整えてください」という指令を一斉に送ってくれます。そうなると、唾液や胃酸の分泌がうながされたり、膵臓から消化酵素が作られたりと、消化器全体が本来あるべき形で働いてくれるのです。

ですから食事のときは、五感を使って素材や味を楽しんでみてください。食べ物に意識を向けることで、脳から身体に「しっかり動いて、消化吸収してね」というメッセージが送られます。それを受け取ることで、食べたものが消化吸収され、エネルギーや筋肉になってくれるのです。

次回は、食事に意識を向けるための良い食べ方について、話をしたいと思います。

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丸元康生
1958年生まれ。青山学院大学文学部日本文学科卒業。米国ワシントン州、イースタン・ワシントン大学卒業。栄養学、生化学を専攻。ホリスティックカレッジ・オブ・ジャパン講師。平田ホリスティック教育財団理事。著書に『スンナリ分かる栄養学ベーシック』、『ビタミンがスンナリわかる本』、『スンナリわかる脂肪の本』(主婦と生活社)、『豊かさの栄養学』シリーズ、訳書に『ジョナサン・ライト博士の新・栄養療法』(廣済堂出版)など。栄養学ジャーナリストとして世界最先端の米国栄養学を日本に伝えてきた先駆的存在。

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取材・文:鈴木智之

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