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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~

2018年11月 7日

クラブか部活か中学のサッカー進路どうしよう問題

キーワード:クラブチームコストパフォーマンス中学保護者小6文武両道進学進路部活

■「プロになれるわけじゃないのに...」根拠なき抑圧的思考は子どもにマイナス

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※写真は少年サッカーのイメージです。ご質問者様とは関係ありません

そして、本当に経済的に難しいのであれば、そこはお子さんに理解してもらうべきです。ただ、節約の道がないのかも一緒に考えてはどうでしょうか?

・誕生日のプレゼントやお年玉はあきらめてもらう。
・外食や洋服などの購入を控える。
・親御さんもお酒やタバコをやめる。

そういったことを提示し、お子さんにも家事を手伝ってもらうことを条件にする。そのうえで決めてみませんか?

歩きたい道を閉ざされることは、思春期を前にしたお子さんにとって心理的にも辛いことです。

「プロになれるわけでもないのに」とか「そんなにお金かけて」と口に出さなかったとしても、子どもは親の本音を見破ります。多くの親子を見てきましたが、親が根拠もなく抑圧的な思考になるのは、子どもにとってマイナスになる傾向があります。

子どもが日々笑って、前向きに生きるには、親はどうしたらいいのか。
落としどころを慎重に見極めてください。

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島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は、ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)。
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あなたが抱えるお悩みに、先輩サッカーママ島沢優子がお答えします!

※ご相談者様のお名前、チーム名等は掲載いたしませんのでご安心ください。

文:島沢優子、写真:吉田孝光

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