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トラップミスを減らすポイントは「足を引かない」 1人でも"止める・蹴る"が上達する壁当てトレーニング

公開:2021年7月13日

キーワード:キックトラップ壁当て止める自主練蹴る

筑波大学サッカーコーチング論研究室に所属し、育成年代の指導に取り組む、内藤清志さんに聞く、「壁当てを通じて、止める・蹴るを上達させる方法」。インタビュー後編では、具体的にどのようにしてボールをピタッと止めるのか。コツを伺いました。(取材・文:鈴木智之)

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■次のプレーが早く正確にできる位置にボールを置く

止める・蹴るの質を追い求め、多くのプロ選手を輩出した筑波大学でコーチを務めていた内藤さん。止める・蹴るを上達させるためのポイントは「意識的にボールに触れること」と言葉に力を込めます。

「僕が選手たちに『止める』の指導をするときは『親指の付け根にある、骨が出っ張った部分とくるぶし、土踏まずの三角形の間にボールを当てて、地面に置くようなイメージで止めよう』と言っています。ただ、個人の感覚や足の形にも違いがあるので、どこで止めるか?よりも何のためにボールを止めるのかという目的を意識させるようにしています。サッカーのプレーはボールを止めて終わりではなく、キックやドリブルなど、次のプレーがあります。次のプレーが早く正確にできる位置にボールを置けるようになることが大切なんです」

ボールを止めるときによくあるのが、足にボールが強く当たってしまい、足元から離れてしまうこと。いわゆるトラップミスをなくすためには、どのように足を出してボールを止めればいいのでしょうか?

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■トップレベルの選手はボールを止めるときに足を引かない

「ボールを止めるときに『足を引いて、ボールの勢いを吸収する』という指導があります。でもそのやり方だと、ボールを止めて次のプレーに移るときに、足を引いた分、出さなければいけなくなりますよね。ある研究によると、トップレベルの選手はボールを止めるときに、足を引いてないことがわかりました

内藤さんは「ボールに対して足を引かず(引く意識を持たず)に、体と一致させることがポイントです」と言います。

「向かってくるボールに対して足をうまく合わせると、互いの勢いが相殺されてボールが真下に落ちます。その動作を繰り返し練習して、力加減や足の出し方や角度を自分のものにすること。そのために、壁当ての練習はうってつけだと思います」

内藤さんは選手たちに、理屈を伝えて真似をさせ、繰り返し行うことで上達に導いていくそうです。

「漠然と止める・蹴るの練習をするのではなく、ポイントを意識して『いまのはうまくできた』『いまはどうしてボールが跳ね返ってしまったんだろう』など、自分でフィードバックしながら繰り返すことが、上達するために必要なことだと思います」

自分のプレーを撮影し、動画で確認するのも良いそうです。今の時代、スマートフォンがあれば、ひとりでも簡単に振り返ることができます。

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▲どこでも「壁当て」の練習ができるリバウンドボード

■「壁」は自分の技術と向き合う最適な練習パートナー

また、内藤さんは「止める・蹴る」の他に「ワンタッチで蹴る練習も大事」と話します。

「2人組でワンタッチで蹴り合う練習をする際に、どちらかのボールがずれると、連続してパスがつながりません。壁を相手にすると、こちらが蹴ったスピードと同じ速さ、リズムで返ってくるので、動作を連続して行うことができます。技能の習得に回数をこなすことはとても重要ですが、自分が蹴ったボールの質が低ければ、壁は適切にボールを返してくれません。キックの習熟度を確認できる点も壁当ての良さだと思います」

家の近所や公園、学校などに、自主練のちょうど良い壁がない場合は、「リバウンドボード」のようなアイテムを使うのがおすすめです。ほかにも「リバウンドネット」という、浮き球が返ってくる練習器具もあります。

「浮き球のコントロールもすごく大事で、それも『止める』の一部ですよね。例えば、ボールがイレギュラーしたので、最初は足で止めようと思っていたけど、胸で止めるとか、トラップが浮いてしまったので、インサイドキックではなくボレー気味に蹴ってみようとか。サッカーでは即座にプレーを変える能力が求められるので、自主練でそれを高めることができるのは、すごくいいと思います」

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■自主練でうまくなるのは「自分の体を使って、実験できる選手」

ジュニア年代でドリブルやボールコントロールが得意な選手は多いですが、キックの種類が多彩な選手はあまり見かけなくなったように感じます。他人にない武器を自主練で身につけることで、新たな道が拓けるかもしれません。

「かつての稲本潤一選手や中田浩二さんなど、ロングキックで局面を変えられたり、小野伸二選手のような多彩なキックを蹴ることができる選手は魅力的です。壁やネットにボールを蹴って、跳ね返ってきたボールをコントロールして、スパッと蹴る。そういう練習も必要だと思います。いまの子どもたちは遊びの経験が減っているので、身体操作を訓練する場も少なくなっています。自主練を通じて、サッカーの技術と同じように身体操作も養えるのはいいですよね」

最後に、内藤さんに「自主練でうまくなるのは、どういうタイプですか?」と尋ねると、次のような答えが返ってきました。

「自分の体を使って、実験できる選手です。コーチの言うことをただ聞くのではなく、受け入れた上で、自分のプレーがどう変化するのか。うまくプレーするためには、どうすればいいかを考えながら、練習に取り組むことのできる選手は伸びますね」

自分のプレー、動作にフォーカスするためには、無機質な壁や用具は最適なパートナーです。ドリブルやリフティングの練習だけでなく、自主練に「壁当て」を取り入れてみてはいかでしょうか? きっと新たな発見があり、上達につながることでしょう。

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取材・文:鈴木智之

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