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テクニック

正しいキックが自然と身につく!サッカー先進国ドイツ生まれのボール『ダービースター』とは

2016年3月22日

キーワード:キックサッカーボールダービースタートレーニングドイツ坂本健二

ドイツ生まれのサッカーボール『ダービースター』を知っていますか? このボールの特徴はなんといっても「重くて、飛びにくい」、「ボールの中心をしっかり捉えないと飛ばない」ことです。

このダービースターは、ドイツのサッカーショップのボール部門で5年連続1位に輝き、オランダでは育成年代からプロまで幅広く使われています。一体、なぜでしょうか? 
 
それは、ダービースターを使用すると、育成年代の選手たちが正しい体重移動と、姿勢でボールの中心を捉えるキックの技術を自然と身につけることができるからです。通称「指導者いらずのボール」と言われているのです。
 
今回はダービースターがサッカー先進国で愛される理由に迫ります。(取材・文 鈴木智之 写真提供 坂本健二)
 
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■中心をしっかり捉えないと飛ばないボール

日本のあるJクラブのアカデミーがオランダの大会でダービースターを初めて使ってプレシーしたところ、「ボールの中心をしっかり捉えないと飛ばない」ことに苦労したそうです。一方、対戦相手のオランダの選手たちは、自在にダービースターを操り、鮮やかなキックを繰り出していました。正しい蹴り方を身につけることの重要性を再確認したそのクラブはすぐさまダービースターを購入し、技術習得のために普段の練習で使っているそうです。
 
ダービースターは足のしかるべき部位でボールの芯をとらえないと、正確に飛んでいきません。そのため「コーチいらずのボール」とも呼ばれています。選手が自主的に蹴り込むことで、正しいキックのトレーニングになるからです。表面の革が厚手で柔らかく、扱い方のコツをつかむと正確なボールが飛ぶようになります。
 
ドイツ製のダービースターは、1979/80シーズンのブンデスリーガの公式球として使われていました。かつて、ドイツのSVヴェルダー・ブレーメンのアンダーカテゴリーで監督、コーチとして活動した坂本健二さんも、ダービースターのボールに慣れ親しんだコーチのひとりです。彼は、『THE BALL』ことダービースターの印象を次のように語ります。
 
 

■人差し指の付け根で蹴る正しいインフロントキックがダービースターで身につく

ボールの質がプレーに与える影響は、上達する上で見過ごすことができないものです。また、ボールを蹴るとき、足のどこでボールをインパクトするかで、キックの弾道や球質は変わります。坂本さんがドイツで指導をしていたとき、こんなことがあったそうです。
 
「U-15の子たちと、クロスボールの練習をしていたときのことです。子どもたちの蹴るボールが、ゴール前まで届かないんですね。なぜだろう、おかしいなと思って、子どもたちのキックを観察してみると、足の指のあたりでボールを蹴っていたんです。本来インフロントキックは、足の人差し指の付け根にある、硬い部分にボールを当てて蹴るものなんですね。そこで私が手本を見せて、足のここでボールを蹴るんだよと靴の上から足の部位を押しながら言ったら、『ケンジって、いつもここで蹴っているの!』と言われたので『そうだよ。エネルギーを吸収してしまう場所(指部分)に当てて蹴ると、遠くに飛ばないよね』と言ったら、子どもたちは納得していました。これは、日本人にもドイツ人にもまったく同じことを説明したことがあります」
 
正しいキックフォームの習得とともに、足のどの部分にボールを当てて蹴ればいいかという感覚を養うのも、キックの上達に欠かすことのできないものです。現在、主流になっている軽くてよく飛ぶボールは、足の適当な場所に当たったとしても、それなりに飛んで行きます。しかしダービースターの場合、足の硬い部分でしっかり蹴らないと、遠くには飛んでいきません。正しいキックを身につけるために、どちらのボールが適しているでしょうか? 上達のために用具にこだわることも、大切なことなのかもしれません。
 
「ダービースターは素直なボールという印象があります。足をボールに当てた通りに飛んで行くので、キックの技術を身に付けるには良いボールだと思います。最近のボールは軽くてよく飛ぶので、しっかりとボールを足で捉えなくても、ある程度は飛んでいきます。言い方は悪いですが、ごまかせてしまう部分がありますよね」
 

次ページ:

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取材・文 鈴木智之 写真 坂本健二

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