インタビュー
2018年11月29日
史上初!全世代で世界一のサッカー日本女子代表 高倉麻子監督に聞いた「女子が強豪国であり続ける」理由
■アメリカの1/30なのに肩を並べるなでしこの凄さをもっと知ってほしい
男子と違って早熟な女子は、小中学校である程度身長が伸びてしまうため、背の高さが有利なスポーツを選びがちです。
「脚でやるスポーツはまだ独特ですね。ただ、育成年代に170センチ台のプレーヤーが出てきているので、いい傾向だと思っています。なにしろ、すそ野はバレー、バスケの歴史には届きませんから」
そもそも、女子サッカーの世界でも、日本の競技人口は非常に少ないのです。日本は5万人弱ですが、米国は160万人(日本の30倍以上)。ドイツが100万人でオランダは60万人も女子サッカー選手がいて、切磋琢磨しており、その中から代表に選出されるのです。
「こんな小さなすそ野で、小さな体で頑張っているなでしこたちをほめてあげてほしい。彼女たちもまだまだ足りない部分はあるけれど、もっと成長できると思います。読者の皆さんも、女子が男子チームに入ってきたら温かく迎えてあげてほしいし、女子チームも増えてほしいと願っています」
後編は『高倉監督の育成論~インテリジェンスを育てることを意識してほしい』をお送りします。
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取材・文:島沢優子 写真:新井賢一