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健康と食育

ごはんorパン、朝食べるとサッカーの動きがアップするのは?

公開:2017年12月19日

キーワード:ごはんたんぱく質エネルギー補給パン朝食栄養食育

■パンは白より黒 朝弱い選手には手軽に色んな栄養素が摂れる点もおすすめ

次に「パン」です。米と違って太りやすいといわれますが、手軽に食べやすいため朝はパンと決めている人もいるでしょう。パンが太りやすいといわれるのは、そもそもパンはバターや砂糖などで作られていて、そこにさらにバターやジャムなどを塗ることで高エネルギーになるからです。栄養素でいえば、糖質と脂質が多く摂れるようになっています。

練習量が多い選手の場合は高エネルギーのパンを食べることは良いのですが、そうではない選手やまた成長期の選手の場合は、食事では必ずたんぱく質を摂りたいもの。

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(成長期の子どもはたんぱく質を上手く摂ることが大事)

ですから朝食でパンをとり入れる場合は、種類とたんぱく質をいかにうまく摂るかに注意しましょう。

デニッシュやクロワッサンなどのバターを多く使った脂質が高いものは、おかずは油を控えたものにしましょう。

あんぱんやチョコパンなどの糖質が高いものの場合は、食事と一緒に100%ジュースなど糖質が多いものは控えます。

そしてパンの場合、何よりも一緒にとりたいものはたんぱく質です。肉や魚、卵、乳製品がたんぱく質を多く含む食材なので、パンと卵と乳製品などは理想的な組み合わせです。

また食パンにバターやジャムよりは、卵サンドやチキンサンドなど、パンに卵や肉などを挟むことで選手は無理なくエネルギーと身体づくりのたんぱく質が補給できます。

さらに、白いパンよりは、全粒パンなどのようなちょっと色が黒っぽい方がビタミンやミネラルを多く含むのでおすすめです。

特に朝起きられない、もしくは起きてもそれほど食べられないといった選手の場合は、こういったサンドして一度に食べれるものの方が喜ばれることがあります。

「朝ごはんに何を食べるか」。

前回の「朝ごはんはなぜ食べるか」も理解した上で、今まで「ご飯?」「パン?」と迷っていた方も、ご飯とパンの特徴で選んで食べてみるとコンディションも変わってくることでしょう。

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川端理香(かわばた りか)/管理栄養士
スポーツ栄養WATSONIA代表。元日本オリンピック委員会強化スタッフ。2004年アテネオリンピックでは「VICTORY PROJECT」のチーフ管理栄養士として、2008年北京オリンピックでは強化スタッフとして全日本男子バレーボールチームのサポートを行う。
Jリーグでは、これまで浦和レッズ、東京ヴェルディ1969、ベガルタ仙台、サガン鳥栖、FC岐阜、コンサドーレ札幌などのトップチームや、横浜FマリノスやFC東京などの個人選手や、プロ野球選手やプロゴルファーなどのサポートも行っている。また、企業の栄養アドバイザーや大学、専門学校の講師を務めるなど多岐にわたって活動。
著書に『サッカー選手の栄養と食事』『子どもの身長を伸ばす栄養と食事』『10代スポーツ選手のケガ予防の栄養と食事』(大泉書店)、『カラダの悩みは食べ方で99%解決する』(ゴルフダイジェスト社)など多数。

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文:川端理香

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