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【速く走る方法】速く走るフォームを身につけるコツ、トレーニング方法とは|動画で解説

公開:2019年10月28日 更新:2019年10月30日

キーワード:100m走サッカースタートダッシュスピードアップラダートレーニングリレー徒競走最初の一歩足が速くなる速く走る運動会

サッカーの試合中、速く走りたい、もっと速くプレーしたい! というのはもちろんですが、小学生にとっては運動会の100m走やリレーでも速く走れるようになりたいというのも大きな願いです。その願いを叶えるためには「スピードとはなにか?」を理解することが大切です。

今回は、小学生が速く走れるようになる方法をお伝えします。動画での解説、タニラダーを使った練習法も紹介しますのでご覧ください。正しい知識を得て正しいフォームで練習することがスピードアップにつながります。
(取材・文:鈴木智之 撮影:藤森悠二)

 

taniladder1.JPG
速く走るために大事なポイントを教えてくれました

 

■速く走るための前提とは

ヴァンフォーレ甲府のフィジカル・コンディショニングコーチの谷真一郎さんは「プレースピード」を次の3つに分類します。それが、1:判断スピード、2:走るスピード、3:方向転換のスピードです。

「判断スピードとは、いつ、どこへ動くかを決断するためのスピードのことを指します。これは、チーム戦術や個人戦術によって左右されるものですが、『このタイミングでここに動く』という決断ができれば、あとはいかに速く動くことができるかの勝負になります」

速く動くために必要なのが、先に挙げた、2:走るスピード、3:方向転換のスピードです。

「速く動くためには、進行方向に対して、大きなエネルギー(推進力)を得ることが必要です。このエネルギーは、地面を足の裏で踏み込むことで得ることができます。そのベース(前提)となるのが、正しい姿勢です」

地面から得られるエネルギーを「地面反力」と言います。この地面反力を得るために適した走りの姿勢が、下の図になります。

 

地面反発の図.jpeg

 

「地面に対して身体が少し斜めになるように前傾し、視線は進行方向を向き、顔を上げます。前傾姿勢を作ると、足の指の付け根に体重がかかるので、地面をしっかりと押さえることができます。この『地面を足の裏で押さえる力』が弱いと、踏みしめた足が後ろに流れたり、滑ってしまうので、前傾しすぎず、後傾しすぎない姿勢を維持しましょう」

その姿勢で足を速く動かす動作を単一時間内に大きく繰り返し、地面から大きな地面反力を受け取り続けることで、スピードがアップします。

 

速く走るためのポイントとは?

 

■足指で地面をつかむことがスピードアップのコツ、家でできるトレーニング方法

「いまの子どもたちは、良い姿勢を作ることを苦手としています。とくに、『浮き指』と呼ばれる、足の指が浮いてしまい、地面をつかむことができない子が増えていて、その数は実に9割以上と言われています」

足の指はトレーニングをすることで、効果的に動かすことができるようになります。足の指を使ってじゃんけんをしたり、タオルを足の指でつかんで引っ張るなど、毎日繰り返すことで動くようになるので、ぜひやってみてください。

地面からのエネルギーを受けて進んで行くときの理想的な走る姿勢は、肩とひざ、拇指球(足の裏の親指の付け根)が同じラインにあること。そして、力まずに肩の位置を固定し、ひじの角度を90度に曲げて走ります。

「足の裏が地面と接地する際の、足首の角度変化は最小限にとどめましょう。加えて、膝が屈曲しないように気をつけてください。ひざと足首をロックして、角度の変化を最小限に抑えることにより、接地時間が短くなり、スピードアップにつながります。そして足をひざから上げることでストライドが広がり、地面を押す力も増していきます」

足首がぐにゃぐにゃしていたり、ひざを必要以上に曲げると、地面反力を吸収してしまい、前に進むエネルギーへと変換する効率が悪くなってしまうので気をつけましょう。

「そして、より大きな地面反力得るために、全身をひとつのかたまりにするイメージを持ってください。いわゆる『全身をパックする』状態です。全身の筋肉を同調させることが、速く走るためのポイントになります」

ここまでが、走るスピードをアップさせるための体の動かし方です。

 

■方向転換のスピードを上げる

次に、「方向転換のスピード」について、説明してもらいました。

「方向転換の動きと直線のスプリントの違いは、3つあります。それが、1:接地の仕方、2:姿勢(体勢)、3:パワーポジションです」

接地するときは、足の指の付け根ではなく、親指の下にある拇指球から土踏まずによってできる、足裏の内側のアーチで地面を押します。

「方向転換するときに、直線の動きと同じ足裏の場所(足の指の付け根)で接地すると、ひざが曲がってしまい、動きにタメができてしまいます。その結果、方向転換に時間がかかり、スピードが遅くなってしまうので、足裏の内側で接地するようにしましょう」

足裏の内側のアーチで地面を押し、地面反力を得るためには、半身(はんみ)の姿勢もポイントになります。ひざをロックした状態にし、上半身を肩ひとつ分正対させることで、骨盤を素早くひねることができ、足を踏み変えることで左右どちらにも動きやすくなります。

 

■速く走るための適切な足幅とは

そして、3つ目のポイントが「パワーポジション」です。これは「地面反力をもっとも得られる足幅」のことを言います。

「足を肩幅に開き、何度か地面を押してみて、強い反発を得られる場所を探してみましょう。それがパワーポジションです」

パワーポジションで地面を踏むことを繰り返すことで、地面反力を得て、素早い方向転換ができます。

「やりがちなミスとして、内側の足でターンをすること、ストライドが広すぎること、進行方向につま先を向けて、蹴り出すことなどがありますが、まずは適切なパワーポジションを身につけ、素早く足を踏み変えることができるように、ラダーを使ってトレーニングしていきましょう!」

 

【動画で学ぶ】タニラダーを使ったトレーニング例

地面反発を受けることが基本になります。まずはしっかりパワーポジションを身につけましょう。

 

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谷真一郎(たに・しんいちろう)
筑波大学在学中に日本代表に招集され、柏レイソルで1995年までプレー。引退後は筑波大学大学院にてコーチ学を専攻し、その後、15年以上に渡りJリーグのクラブでフィジカルコーチを務める。500試合以上の指導経験を持ち、2012年にはJ2で24戦無敗のJリーグ記録に貢献。 『日本で唯一の代表キャップを持つフィジカルコーチ』

20年間のフィジカルコーチとしての経験をもとに考案したラダートレーニング『タニラダー』はJリーグのチームなどにも導入されている。

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取材・文:鈴木智之

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