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ディエゴ・フォルラン選手のシュート①/2010年W杯のダイレクトボレー

2014年3月19日

キーワード:シュート

【練習の目的】
●シュート技術の向上
 
 
<2010年W杯3位決定戦 ウルグアイ VS ドイツ>
 
4年前のW杯で「大会屈指の美しさ」と評されたフォルランのゴールは、3位決定戦の後半6分に生まれた。右サイドからのクロスに身体を左に寝かせながら右足のインステップで正確にインパクト。相手GKの動きを把握したうえであえてニアポストを狙う頭脳的なプレーだった。
 
■一般的なセオリー
 
 
トラップ→シュート
 
【やり方】
1.ボールを迎えにいってトラップ
2.シュートを打ちやすい位置にボールを持ち出し
3.シュート
 
 
■フォルラン選手の選択
 
 
→ダイレクトボレー 
 
【やり方】
1.あらかじめゴールの位置を確認しておく
2.ボールをしっかりみてタイミングを計り
3.ダイレクトボレーでシュート
 
【ポイント】
1.しっかりミートできるようにボールから目を離さない
2.ボレーシュートは地面に叩きつける
3.力まずミートすることに集中する
 
 
■身体を開いてファーとニア、ふたつのシュートコースを持つ
 
ダイレクトボレーには高い技術が必要とされます。体勢を倒していつもと違う視点から浮き球のパスを捉えなければいけないからです。そのため、ワントラップする時間があるならば一旦自分の蹴りやすい位置にボールをコントロールしてからシュートを打つほうが確実でしょう。
 
しかしゴール前では相手DFが密集しているため、ワントラップすると相手DFに間合いを詰められシュートコースを防がれてしまうケースが多くあります。フォルラン選手もそう判断してボレーシュートを選択したのではないでしょうか。とくに世界最高峰の選手たちが集結するW杯の舞台では、相手DFに生じる隙はわずか。その隙を突くためには、瞬時に優れた判断を行う必要があります。フォルラン選手は右サイドからクロスに対してゴール方向に身体を開き、ファーポストを狙える角度まで身体を傾けました。ニアポストを狙うのであればそれほど身体を開く必要はありませんが、それではニアポストしか狙えません。ファーポストを狙えるまで身体を開くことで、ファーとニアふたつの選択肢を持つことができました。あとは相手のDFとGKの位置を確認し、空いているコースに打つことができれば得点になります。フォルラン選手はニアサイドを選択しました。
 
このようなテクニックは試合中に急に実行しようとしてできるものではありません。普段からこういったプレーに慣れておく必要があります。南米の子どもたちは、ジュニア年代から遊びのなかで自由にボールを蹴る習慣があります。遊びのなかでこのようなプレーに慣れていくのです。しかし日本のジュニア年代は、サッカーを遊びではなく習い事として捉える傾向にあります。試合中に怒鳴り散らし子どもたちのプレーを制限する指導者も多くいます。そういった環境のなかでは、南米の子どもたちが遊びのなかで獲得するテクニックはなかなか身に付かないのではないでしょうか。子どもたちの成長に、なにが必要でなにが妨げとなるのか。サカイクと一緒に考えていきましょう。
 
 
■実演
菊池コーチ
菊池健太コーチ
考える力が身につくサッカースクール「シンキングサッカースクール」
考えることを楽しみ、チャレンジすることを楽しむサッカースクール。子どもが考えること、チャレンジしやすい環境を心がけ、心からサッカーを楽しむことを目指している。
 
構成/文 出川啓太(サカイク編集者)
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写真/サカイク編集部 撮影協力/フットサルパーク吉祥寺

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