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大迫選手のシュート①/パダーボルン戦の同点ゴール

2014年3月18日

キーワード:シュート

【練習の目的】
●シュート技術の向上
 
 
<2014年2月22日 1860ミュンヘン VS パダーボルン戦>
 
前半の早い段階でパダーボルンに2点を先制され、81分に1点を返すも敗色が漂う。そのチームの窮地を救ったのは大迫勇也だった。86分、左サイドからのパスをゴールに背を向けて受けると、一瞬のマークの遅れを利用してトラップと同時にターン。マーカーを置き去りにすると、キーパーの位置を確認し、冷静に右足を振りぬいた。
 
 
■一般的なセオリー
 
一般的なセオリー01
 
一般的なセオリー02
 
一般的なセオリー03
 
一般的なセオリー04
 
 
トラップ→ターン→シュート
 
【やり方】
1.落下点に身体を運び、ボールと相手の間に身体を入れて胸トラップ
2.相手ディフェンダーが届かない右方向にボールを持ち出し
3.半身でシュート
 
 
■大迫選手の選択
 
大迫選手の選択01
 
大迫選手の選択02
 
大迫選手の選択03
 
大迫選手の選択04
 
 
トラップでターン→右足インサイドシュート
 
【やり方】
1.チェックの動きでマークをはがしてパスを引き出す
2.マークがワンテンポ遅れてアプローチしてくるのを確認
3.マークが自分に追いつくまでの一瞬でトラップと同時にターン
4.ゴールキーパーの動きを見てインサイドでコントロールシュート
 
【ポイント】
1.チェックの動きでマークを一瞬だけでも剥がす
2.相手DFとの距離を把握して、ターンできるならターンする
3.シュートはコントロールを重視してインサイド
4.シュートはGKが取りにくいように外巻の軌道にする
 
 
■ボールを受ける前からゴールまでの一連の動きをイメージする
 
バイタルエリアでのファーストタッチはゴールに向くトラップが理想です。しかし相手ディフェンダーを背負っている状態でボールを受けるときは、前を向くと相手DFにボールを奪われてしまう可能性が高いため、相手DFとボールの間に身体を入れてキープするのがセオリーです。ゴールに背を向けてトラップし相手DFを身体でガードしながらターンしてシュート、あるいはボールをキープして上がってきた味方にパス、というのが一般的なセオリーになります。
 
FWの仕事はゴールを決めることです。特に大迫選手はチームに合流してから日が浅く、結果を出して信頼を得なければいけない立場。1860ミュンヘンはブンデスリーガ2部でもFWまでなかなかボールが回ってこないチームのため、少ないチャンスをものにしなければなりません。そこで一般的なセオリーを繰り返してもなかなか結果はついてこないため、大迫選手はファーストタッチで前を向き、シュートを打つことを選びました。パスが出る前にチェックの動きでマークを剥がし、相手DFとの間に生じた隙間を利用してトラップ&ターン。ボールを奪われることなく、シュートチャンスを作りました。さらにシュートは相手GKの位置を確認して、コントロールを重視。ファーポストに確実に流し込みました。
 
試合後に大迫選手は「ゴールまでの一連の流れがイメージできていた」と話しています。もちろんイメージを実現できる大迫選手の技術は素晴らしいですが、ゴールまでのイメージを持つことはジュニア年代からできます。しかし、イメージに足る技術がなくて失敗するかもしれません。そこで失敗を責めないでください。大迫選手と違いジュニア年代の子どもたちは、ゴールという結果よりもイメージを持ちトライすることが重要です。シュートの精度が足りないのか、ファーストタッチのコントロールが下手なのか。失敗すれば自分の技術の乏しさに気づきます。足りない部分を補うために練習することで、成功に一歩近づきます。チャレンジしたことを褒めて、次なるチャレンジを促しましょう。そうして子どもたちの成長を助けてあげましょう。
 
 
■実演
菊池コーチ
菊池健太コーチ
考える力が身につくサッカースクール「シンキングサッカースクール」
考えることを楽しみ、チャレンジすることを楽しむサッカースクール。子どもが考えること、チャレンジしやすい環境を心がけ、心からサッカーを楽しむことを目指している。
 
構成/文 出川啓太(サカイク編集者)
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写真/サカイク編集部

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