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柿谷選手のファーストタッチ④

公開:2014年2月10日 更新:2014年2月25日

キーワード:コントロールトラップ

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【練習の目的】
●ボールコントロール技術の向上
 
 
<2013年4月13日 J1リーグ第6節 セレッソ大阪 VS 大宮アルディージャ>
 
前半終了間際の同点ゴール。試合開始わずか30秒に喫した失点を無にしたのは、柿谷曜一朗だった。扇原貴宏のロングパスに素早く反応。相手ディフェンダーの前に飛び出し、トップスピードのまま左後方から迫るボールを左足インサイドで右前方のスペースに流すと、キーパーの動きをよく見てゴール左隅に蹴り込んだ。
 
■一般的なセオリー
 
一般的なセオリー01一般的なセオリー02一般的なセオリー03一般的なセオリー04
 
 
裏への動き出し → 右足インサイドトラップ → シュート
 
【やり方】
1.後方のボールを見ながらも身体はゴール方向に保つ。
2.パスに合わせてスピードを微調整し、右足インサイドでトラップ。
3.右前方のスペースに流し、右足でシュート。
 
 
■柿谷選手の選択
 
柿谷選手の選択01柿谷選手の選択02柿谷選手の選択03柿谷選手の選択04
 
 
裏への飛び出し → 左足インサイドトラップ → 右足シュート
 
【やり方】
1.後方のボールを見ながらも身体はゴール方向に保つ。
2.トップスピードを保ったまま、ボールの落下地点より前に右足を踏み込み、左足のインサイドでハーフバウンド気味にファーストタッチ
3.ボールの勢いを殺しつつも右前方に流し、右足でシュート
 
【ポイント】
1.ファーストタッチの際は、大きく前方に右足を踏み込む。
2.落下地点に合わせるのは左足。ボールを見やすいように身体を左に開く。
3.スピードを落とさずにボールをスペースにコントロール
 
 
■トップスピードを保つための逆足トラップ
 
ディフェンスラインの裏のスペースに飛び出したときにもっとも重要となるのがファーストタッチです。マークが厳しい場合は、トップスピードを保ちシュートを放てる位置にボールを運ぶ必要があります。
 
では、裏のスペースに飛び出したもののパスが想定したよりも後ろにズレていた場合、どうするべきでしょう。左後方からのパスは右足のインサイドでのファーストタッチがセオリーですので、ボールに合わせて自分のスピードを緩めなければなりません。それでは、ほぼ並走で追ってくる相手ディフェンダーに追いつかれてしまいます。そこで柿谷選手は、スピードを緩めず左足のインサイドでのファーストタッチを選択しました。
 
身体よりも後ろにあるボールを、左足で巻き込み右足前方のスペースに運びます。身体はボールの落下点を通りすぎ、左足だけを落下点に置いてくるような感覚。難易度は最高クラスです。
 
柿谷選手がボールを右足の前方に運んだ理由は、利き足でシュートを打ちたいということの他にもう一点あります。それは左側から迫るディフェンダーから遠い位置にボールを置くことです。もしもディフェンダーに追いつかれてもボールとディフェンダーの間に身体を入れることで、ボールを保持できます。左側にボールをコントロールしてしまうとディフェンダーにボールをさらすことになり、シュートのタイミングも限られてしまいキーパーに阻まれてしまう可能性も高まります。
 
柿谷選手ほどのスキルの習得を子どもに求めるのは難しいことです。しかし、柿谷選手ほどに考えてプレーすることを子どもに求めることはできます。間違った判断をすることもあるでしょう。そこでその判断を否定しても子どもは前に進めません。私たち大人は、その判断よりもっと良い判断があることを子どもに気づかせてあげることが仕事です。
 
 
柿谷選手のファーストタッチ①>>
 
【柿谷曜一朗選手のテクニック記事はコチラ】
 
 
■実演
菊池コーチ
菊池健太コーチ
考える力が身につくサッカースクール「シンキングサッカースクール」
考えることを楽しみ、チャレンジすることを楽しむサッカースクール。子どもが考えること、チャレンジしやすい環境を心がけ、心からサッカーを楽しむことを目指している。
 
構成/文 出川啓太(サカイク編集者)
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