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東福岡-國學院久我山[第94回全国高校サッカー選手権決勝]

公開:2016年1月13日

キーワード:第94回全日本高校サッカー選手権大会

2016年1月11日(月・祝)14:08キックオフ/埼玉県・埼玉スタジアム2○○2/観客54,090人/試合時間90分
東福岡 5(1-0、4-0)0 國學院久我山
 
得点者
三宅海斗/東福岡(前半36分)
中村健人/東福岡(後半2分)
餅山大輝/東福岡(後半22分)
藤川虎太朗/東福岡(後半25分)
中村健人/東福岡(後半35分)
 
取材・文 鈴木智之
 
 
7年ぶりに決勝の舞台に立つ東福岡と、初の決勝を戦う國學院久我山との試合は大差で決着した。東福岡が素早いプレスと攻守の切り替えで試合の主導権を握ると、前半36分に⑩中村健人、⑨餅山大輝、⑥藤川虎太朗と左から中央へパスがつながり、最後はファーサイドからゴール前に走りこんだ⑪三宅海斗が左足を振り抜き、先制点を挙げる。後半2分には、GKのスキを突くトリックFKから、⑩中村がゴール左隅にシュートを流しこみ、追加点をマークする。國學院久我山は1点を返そうと、⑭名倉巧、⑩澁谷雅也を中心に攻勢に出るが、東福岡のU-18日本代表GK①脇野敦至、センターバックの⑤福地聡太、⑮児玉慎太郎を中心とした守備を崩すことができない。後半22分には⑨餅山のゴールで3-0にすると、後半25分には⑧藤川、後半35分には⑩中村がこの日2点目のゴールを決め、5-0でタイムアップの笛を聞いた。
 

■好守一体の高い完成度!東福岡が國學院久我山を圧倒

攻守に高い完成度を見せつけた東福岡が、90分に渡って試合をコントロールした。その源になったのが、中盤の素早いプレス、攻守の切り替えを軸とした守備力だった。國學院久我山の選手がボールを持つと、2人、3人と人数をかけて寄せ、奪ったボールを素早くサイドへ展開する。ディフェンスリーダーの⑤福地聡太が「相手がボールを持ったら、2人以上で囲んで、集団で守備をしろと監督にいわれています」と話すように、前線、中盤、最終ラインの選手が足を止めることなくボールホルダーを囲いこみ、久我山から自由を奪っていった。
 
準決勝で活躍を見せた國學院久我山の⑭名倉巧も「相手は1対1が強かった。4番(鍬先祐弥)にマンマークにつかれて、打開できなかったのが敗因です。守備も攻撃も全部、東福岡のほうがレベルが高かった」と振り返れば、2年生エースの⑩澁谷雅也も「点差ぐらい、レベルが離れていると感じました。相手のセンターバックに寄せられて、全然前を向かせてもらえなかった」と負けを認めるしかなかった。
 
東福岡は國學院久我山の2年生コンビを封じるために、④鍬先が⑭名倉、⑮児玉慎太郎が⑩澁谷にマンマーク気味につき、最終ラインの裏のスペースのカバーリングとこぼれ球を⑤福地聡太が担当。⑤福地は、試合中に何度も両手を広げて「この位置でラインをキープしろ」というジェスチャーで最終ラインをコントロールした。守備時に最終ラインを高い位置でキープすることで、コンパクトな中盤を形成。ボールホルダーを狭いスペースに押しこみ、人数をかけてボールを奪っていった。
 
現代サッカーは攻撃と守備が表裏一体となっているが、東福岡が見せた積極的な守備はモダンフットボールと表現してもいいだろう。試合は5-0と大差がつき、トリックFKなど目立つ場面もあったことから「東福岡の攻撃が大爆発」という見方をされがちだが、多くの決定機を作ることができたのも、チーム全体の守備が機能したからだということは記しておきたい。「ヒガシの攻撃陣は頼りになる。自分たちがゼロに抑えれば、1点以上は絶対にとってくれる」と話すのは、ディフェンスリーダーの⑤福地である。
 
この試合のさらなる詳細はこちらから
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取材・文 鈴木智之

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