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- 前橋育英-帝京第三[第94回全国高校サッカー選手権3回戦]
2戦目を迎えて硬さの取れた前橋育英が、攻撃力を存分に発揮した。前半から左MF⑬金子拓郎がキレのあるドリブルを披露。25分に左サイドを破ってクロスから⑩横澤航平が先制ゴール。後半もセットプレーの流れから⑬金子が今度は右を華麗に突破してクロスから追加点。さらに後半15分には左CKからダメ押しの3点目を奪った。
帝京第三も粘りを見せたが、終盤にセットプレーのこぼれ球を⑲松本大輔が押し込んで1点を返すのが精一杯だった。
■チームのキャリアの差が出た一戦
チームとしてのキャリアの差が、如実に表れた。第94回全国高校サッカー選手権の3回戦、前橋育英は3-1で帝京第三を下して準々決勝に駒を進めた。
前橋育英は、前回の準優勝チーム。しかし、今季は思うような結果が出ず、夏の高校総体では全国大会出場を逃しており、秋から自信を再構築。この試合でドリブル突破から2アシストを決めた左MF⑬金子拓郎が「夏の高校総体では、県予選の決勝で焦って何もできなかった。夏に負けたことで、全国で準優勝したのは昨年のチームで自分たちじゃないということがハッキリした。だから、夏はチャレンジャーだということを明確に意識して厳しい練習をやってきた」と話すように、足元を見つめ直してはい上がってきた。
一方、帝京第三は強豪校が参加しているルーキーリーグU-16で1年次から実力を示して来た、自信のある世代。今季は県大会をことごとく制覇し、高校総体も全国大会でベスト16。今大会直前には来季からのプリンスリーグ関東参入も決めるなど勢いに乗っていた。実際に、大会が始まってからも2連勝。前日の2回戦では、8得点で大勝を飾った。この日は、入場前から奇声を発して盛り上がっていたが、ピッチでは意気消沈。先手を奪われるとペースをつかめず、終盤に1点を返すのが精一杯だった。帝京第三の主将を務める⑥木村祥太郎は「10番(横澤)と13番(金子)が起点でゴールを取っていることは知っていたけど、1、2回戦の相手と全然違うドリブルでうまくついていけなかったのが正直なところ」と⑬金子たちの動きに戸惑いを覚えていたことを明かした。
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取材・文 平野貴也(フリーライター)
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