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- 富山第一-矢板中央[第94回全国高校サッカー選手権3回戦]
前半の立ち上がり、矢板中央が1、2回戦で見せたロングボール主体のパワフルなサッカーで、富山第一に襲いかかる。やや押しこまれる展開が続いた前半15分、矢板中央がCKからDF⑤真下瑞都がヘディングで合わせて先制。
富山第一はシステムを4−3−3に変更。前線からプレスをかけると流れは富山第一に傾き、後半10分にセットプレーから同点。そして、後半アディショナルタイムにFW⑪柴田丈一朗が決勝点を決め、富山第一が逆転でベスト8に進出した。
■臨機応変な対応力が功を奏し、劇的逆転弾で富山第一がベスト8進出!
2回戦、先制点を柔軟なシステム変更で守りきって勝利すると、試合後に大塚一朗監督は「うちは力がないので、先に点を取って逃げきるのが戦い方」と語った。この試合でも先行逃げ切りを狙ったが、前半15分という早い時間帯に失点。しかも「試合前に注意しようと話していた」(富山第一⑩早川雄貴)セットプレーから失点を許してしまった。
「先制されてちょっと焦った」(富山第一⑪柴田丈一郎)と、大舞台で自分たちの狙いが早々に崩れたことでチーム全体が浮き足立ってしまう可能性もあった。ただ、ここからこのチームの臨機応変な対応力が光る。
「ロングボールに苦しんだので、DFにプレッシャーをかけるようにシステムを変えた」(大塚監督)と、矢板中央DFのボールの出どころを抑えるために、前線を3トップに変更。「先制されたときは前からプレッシャーをかけて勢いをもっていくのも自分たちの形」(⑪柴田)と、プランAが崩れてもすぐさまプランBに切り替えることで、チームを素早く立て直した。
さらに「システムを4−1−4−1にしてサイドへプレッシャーをかけやすくなった」(富山第一⑧賀田凌)と、矢板中央の自由を次々に奪っていった。
ハーフタイムに「これを続けていけば必ず点が入る」(大塚監督)と選手たちを送りだすと、後半10分にセットプレーから同点に追いつく。
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取材・文 篠幸彦
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