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横河武蔵野FCジュニアがブラジル行きをつかむ!

公開:2014年3月31日

キーワード:ダノンネーションズカップ

「世界大会でも優勝します!」
 
横河武蔵野フットボールクラブジュニア
 
 朝から降り続いた雨がピタッと止み、雲の切れ間から太陽が差し込んだ表彰台の真ん中で、横河武蔵野FCジュニア(東京)のキャプテン・松本太一が大きな声で“世界一宣言”を行った。
 
 3月29・30日に東京・駒沢オリンピック公園で開催された「ダノンネーションズカップ2014 in JAPAN」の決勝大会。30チームが世界大会の行われるブラジルへのチケットをかけて戦った。29日には予選リーグが行われ、勝ち上がった16チームが30日の決勝トーナメントに進出。
 
 昨年度覇者の横浜F・マリノスプライマリーが1回戦で姿を消すなど、波乱含みのスタートとなった中、ベスト4に残ったのは柏レイソルU-12、横河武蔵野FCジュニア、大宮アルディージャジュニア、東京ヴェルディジュニアの4チーム。
 
エスプリ長岡FCvs名古屋グランパスU12
 
アイリスFC住吉vsバディーSC
 
 フットサル仕込みの足技を武器に開幕戦で東京ヴェルディジュニアを撃破したエスプリ長岡FC、粘り強いディフェンスと鋭いカウンターを繰り出すアイリスFC住吉など決勝大会初出場の「街クラブ」も存在感を示したが、準決勝はシードされたJリーグクラブの下部組織で占められた。
 
 その中で見事頂点に立ったのは、唯一のJFLクラブの下部組織・横河武蔵野FCジュニアだった。実は、横河武蔵野FCジュニアは昨年度の決勝大会でシード権が与えられる18位以内に入れず、今年は予選大会からのエントリーだった。代表決定戦では2点を先制されるという絶体絶命の状況をひっくり返し、決勝大会への切符を勝ち取った。
 
 横河武蔵野FCジュニアのスタイルは、ピッチを広く使ってボールを回しながら、サイドからスピードに乗った攻撃を仕掛けていくというもの。さらに今大会では“ダノン対策”として「20分間という試合時間の中で、どのようにゲームをオーガナイズするか」(戸田智史監督)をテーマに取り組んできたという。
 
横河武蔵野フットボールクラブジュニアvs東京ヴェルディジュニア
 
 準決勝の柏レイソルU-12戦、そして決勝戦の東京ヴェルディ戦でも光ったのは戸田智史監督が「パーフェクトだった」と振り返る、先制後のゲームマネージメントだ。早い時間で先制ゴールを決めると、その後はDFラインでゆったりとボールを回す。同点に追いつきたい相手が焦って奪いに来たら、すかさず攻撃を仕掛ける。
 
 横河武蔵野FCジュニアに敗れたチームは「自分たちのゲームをさせてもらえなかった」(柏レイソルジュニア・渡辺毅監督)、「相手のゲームプランにハマってしまった」(東京ヴェルディジュニア・松尾洋監督)と、“大人のゲーム運び”に舌を巻いた。
 
 優勝した横河武蔵野FCジュニアは、今秋ブラジルで開催されるダノンネーションズカップの世界大会に「日本代表」として出場する。戸田監督は「本当にブラジルに行けるなんて……。せっかくのチャンスなので自分たちの良さを出していきたい」と抱負を語った。
 
 昨年は横浜F・マリノスプライマリーが3位、一昨年はレジスタFC(埼玉県)が2位と日本勢は世界大会で好成績を残している。横河武蔵野FCジュニアがこれまでの日本勢を超える成績を収めることができるのか、注目が集まる。
 
 表彰式にはプレゼンターとして元日本代表FWの“ゴン中山”こと中山雅史氏が来場。中山氏は横河武蔵野FCジュニアの選手たちに「日本サッカーを世界に知らしめて下さい! 皆さんにはその責任があります!」と“ゴン節”でエールを送った。
 
特別ゲスト・中山雅史氏
 
 また、国内大会では今回から設けられた「フェアプレー賞」は柏レイソルジュニアが受賞。フェアプレー賞はオン・ザ・ピッチだけでなく、オフ・ザ・ピッチも含め、大会の持つフェアプレー精神に則った行動・態度をスタッフが評価し、決定されるもの。
 
 単なるサッカーの勝ち負けを決めるだけでなく、サッカーを通した交流や友情を育むことが重要視されるダノンネーションズカップでは、フェアプレー賞は「優勝以上に価値があるもの」とも言われる。渡辺監督は「うれしいです。上のカテゴリーの姿を見て、それが自然と行動につながったのかもしれません」と表情をほころばせた。
 
 この大会の合言葉は「ナイスプレー!」だ。試合中に良いプレーがあったときは、大会MCの先導で応援している人はもちろん、他のチームの選手も含めて、全員で人差し指を高く掲げながら言うのが恒例になっている。表彰式の最後、お互いの健闘を讃える「ナイスプレー!」の声と共に、ダノンネーションズカップは幕を閉じた。
 
<ダノンネーションズカップ2014 in JAPAN 決勝大会>
 
■最終結果
優勝:横河武蔵野フットボールクラブジュニア
横河武蔵野フットボールクラブジュニア
 
準優勝:東京ヴェルディジュニア
東京ヴェルディジュニア
 
3位:大宮アルディージャジュニア
大宮アルディージャジュニア
 
■フェアプレー賞
柏レイソルU-12
柏レイソルU-12
 
■得点王
大澤 朋也(大宮アルディージャジュニア)
 
■MVP
大澤 朋也(大宮アルディージャジュニア)
 
■ベスト8
田村 蒼生(柏レイソルU-12)
依田 らい木(横河武蔵野フットボールクラブジュニア)
小見 洋太(大宮アルディージャジュニア)
大澤 朋也(大宮アルディージャジュニア)
権田 陽大(東京ヴェルディジュニア)
エゼ トベチク(アイリスFC住吉)
笹川 璃矩(エスプリ長岡FC)
塚田 航平(バディーSC) ※GK
 
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取材・文/北健一郎 写真/ダノンネーションズカップ in JAPAN実行委員会

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