藤原さんはまとめとして、最後に子どもたちが体験すべきことを３つ挙げてくれました。

 

「ひとつ目は最初にお話しした、１０才まではいろいろな遊びをさせる。とにかく夢中で遊ぶことです。視点を動かすことを意識して、サッカー大好きの子でも、たまには違うスポーツをやってみる、野山を走り回る、缶けりとか鬼ごっこもやってみる。そういう体験が情報編集力を育てることにつながります」

 

「二つ目は子どもをあえて不便な方に追いやること。試合に行くのにボールやシューズを用意してあげるんじゃなくて自分で用意させる。親が先回りして準備してしまうのはサポートではなく、邪魔になっていることの方が多いんです。どちらが成長できるか？学びが多いのはどちらかという視点で行動しましょう」

 

「三つ目は異文化を体験すること。海外体験に象徴されるような外からの刺激をできるだけ増やすことです。そのためにはサッカーコーチのような“ナナメの関係”の大人と触れ合うことも大切です」

 

世の中が大きく変わり、親世代の常識が常識でなくなっていく将来を子どもたちが生き抜くためには、親の体験や経験がこれまでのように通用しなくなっていくのは間違いなさそうです。藤原さんに教わったことを手がかりに子どもたちとの関わり、サッカーとの関係を見直してみてはいかがでしょう。

 

 

＜告知＞

子どもたちが大人になったとき、世の中はどのように変化していて、子どもたちにはどんな能力が求められるのでしょう？

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