1. サカイク
  2. 連載
  3. バルセロナ発!賢い選手を育てる指導法
  4. サッカーも勉強と同じように、年齢に応じた指導を!

バルセロナ発!賢い選手を育てる指導法

サッカーも勉強と同じように、年齢に応じた指導を!

2012年5月11日

キーワード:スペイントレーニングバルセロナ知のサッカー練習育成

ss0.jpg

77AL0585.JPG
 
『知のサッカー』でおなじみ、FCバルセロナのメソッド部門責任者をつとめるジョアン・ビラ氏。これまでの連載では、賢い選手を育てるグローバルメソッド(包括的な練習)について解説してきましたが、今回は、年齢に応じた指導の重要性についてです。
 
<< PREV | 記事一覧 | NEXT >>
 
 

■小学1年生に二次方程式を教えますか?

サッカーの指導をするとき、多くの指導者は3つの疑問を持つと思います。1つは「なにを指導すべきか」。2つめが「どのように指導すべきか」。そして3つめが「いつ、それを指導すべきか」です。ここから数回にわけて、この3つについて、サッカーサービスの考えを紹介したいと思います。
 
学校の授業を例にあげましょう。サッカーではなく算数を教える場合、「なにを」「いつ」「どのように」子どもたちに教え、理解させればいいのか、多くの人に共通した考えがあります。だれも、小学1年生に二次方程式を教えようとは思いません。まずは足し算、引き算、かけ算、割り算など、基礎的なことから始めます。
 
そして、小学校、中学校、高校、大学……と、教える内容は徐々に難しくなっていきます。このように、段階を追って教育がおこなわれ、それを飛び越えて指導することはありません。多くの子どもはそのようにして、たくさんのことを学んできました。
 
私は小学生のとき、長い時間をかけて算数の基礎的なことを習いました。そのため、大人になったいまも、当時教えてもらったことを覚えています。スーパーに行って買物をするとき、金額を計算することができます。おそらく、みなさんもそうでしょう。
 
77AL0686.JPG
 

■サッカーも年代にあった指導が必要

スペインでも日本でも、勉強においては「年齢にあった指導」がおこなわれています。しかしそれが、サッカーになると事情が変わってきます。学校では年齢に応じた教育を受けている子どもたちが、サッカーグラウンドに行くと、年齢に関係なく、みんなが同じトレーニングをしている場面を見かけることがあります。高校生も、小学校低学年も、同じようなパスの練習をしているのです。そして、多くの指導者が、その選手が7歳なのか、12歳なのかは考慮せず、自分が知っていることをすべて教えようとしています。
 
算数の先生は難しいことをたくさん知っていても、9歳の子どもには年齢にあったことしか教えません。しかしサッカーの現場では、9歳の子どもと高校生に同じ事を教え、同じように指導している現場をよく見かけます。
 
なにを、どのように、いつ指導しなければならないかについては、議論の余地がありますが、我々はサッカーも算数と同じように、年代にあった指導が必要だと考えています。私の国スペインでは、U-11は7人制がおこなわれています。日本は8人制ですね。ほかに9人制を採用している国もあります。小学生年代のカテゴリーの選手は、頭も心も発育の途中です。毎日、変化を感じることができます。
 
年齢に応じて試合の人数を変えることと同じように、どの年代で、なにを教えるべきかを議論することは、とても重要だと考えています。算数を学ぶときと同じように、サッカーも身につけるべきことを整理し、時間をかけて少しずつ、成長していくものなのです。
 
それではサッカーにおいて、「なに」を「いつ」「どのように」教えなければいけないのでしょうか。それは次の更新で考えていくことにしましょう。
 
 
<< PREV | 記事一覧 | NEXT >>


【PR】サッカー選手が、13歳までに覚えておきたい32のプレーコンセプト

FCバルセロナの選手や世界のトッププロをサポートしてきたスペインの世界的プロ育成集団「サッカーサービス社」が監修したU-13世代の選手向け教材。彼らが分析した「Jリーグ」の試合映像をもとに、選手のサッカーインテリジェンスを磨く32のプレーコンセプトを解説。「知のサッカー[第2巻]」 好評発売中!
※限定2,000名の豪華特典など要チェックの内容です。
 
 
think-soccer-vol2img.png

 

joan.JPG

ジョアン・ビラ・ボスチ//
Joan Vila Bosch
FCバルセロナでクライフと共にプレーし、引退後はバルサの下部組織で14年間監督を務めた。現在はバルサのメソッド部門ディレクターとして、下部組織におけるトレーニングの進化・改善、コーチの指導を担う。監督時代はシャビ、プジョルなど現在のバルサの中心選手を育てた。
 
 
【この記事を読んだ人にはこちらもオススメ!】
1
取材・文/鈴木智之、写真/小川博久、取材協力/株式会社Amazing Sports Lab Japan

関連するコラム記事

コラム記事一覧へ

関連記事

関連記事一覧へ

バルセロナ発!賢い選手を育てる指導法コンテンツ一覧へ(18件)

コメント

  1. サカイク
  2. 連載
  3. バルセロナ発!賢い選手を育てる指導法
  4. サッカーも勉強と同じように、年齢に応じた指導を!

Pickup

サッカースクール検索サイト ケリなび

週間記事ランキング

  1. 練習、試合で声が出ず活気のないチーム。子どもたちが声を出すようになる「声かけ」はある?
    2017年9月22日
  2. 小4からでは遅い? 息子のスポ少入団を反対する妻をどうしたらいいの問題
    2017年9月21日
  3. すぐ速く走れるようになる!陸上メダリストの為末選手伝授の速く走る方法
    2013年6月13日
  4. 足元だけに集中しない!! 試合で使えるボールコントロールが身につくリフティング
    2017年9月14日
  5. お家で簡単!! 足が速くなる方法(1/3)
    2011年6月23日
  6. 子どもたちを暴力・暴言から守るために、大人がすべき事とは 「暴力・暴言」への対処法(1)
    2017年9月19日
  7. 楽しんで続ける土台を築くために、ゴールデンエイジまでにどんな接し方をすればいいの?
    2017年9月15日
  8. グラウンド確保に苦しむサッカー協会が模索する みんなが楽しめる工夫とは
    2017年9月20日
  9. 結成7年で強豪チームに。甲府U-12が取り組む「試合に生きるトレーニング」とは?
    2017年2月 1日
  10. 回数は重要じゃない! サッカーが上手くなるリフティングの身につけ方
    2017年9月 8日

一覧へ