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球際の競り合いで勝てるようになる!ルーズボールを奪う3つのコンタクトスキル

2016年12月 5日

キーワード:スピードタニラダーフィジカル姿勢谷真一郎走り方走力

サッカーで必要なのは、ボールコントロールなどの「オンザボールの動き」だけではありません。「相手からボールを奪うプレー」も、重要なスキルのひとつです。ハリルホジッチ日本代表監督も「デュエル(球際の攻防)」の重要性を訴えていますが、フィジカルコンタクトが苦手な日本の選手達こそ、身につけていくべきプレーでもあります。
そこで今回はヴァンフォーレ甲府のフィジカル・コンディショニングコーチの谷真一郎さんに今月発売となる「タニラダーADVANCED DVD」の内容から「守備時のデュエルで強くなる方法」を教えてもらいました。(文:鈴木智之)
 
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サッカーの試合中によくある場面。それが「ルーズボールの攻防」です。自分と相手との間にボールが入ってきて、どちらが先にボールに触り、身体を入れてマイボールにするのか――。この勝負を制することで、攻撃をすることできるのか、それとも守備に回るのか、大きな違いが生まれます。
 
非常に重要な球際の攻防ですが、谷さんは「大きくわけて3つの局面があります」と語ります。それが、次の3つです。
 
(1)自分が少し前に出ていて、有利な状況
(2)互角の状態でボールを奪い合う状況
(3)自分が遅れて相手の方が前にいて、不利な状況
 

■(1)自分が少し前に出ていて、有利な状況

「3つの局面に応じて、コンタクトスキルを使い分けることが大切です。まず(1)自分が少し前に出ていて、有利な状況ですが、この場合はボールを奪うのではなく、ボールと相手選手との間にあるスペースを奪いに行く意識を持つことが重要です。」
 
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「よくある失敗例が、自分が相手よりボールに近い位置にいて、有利な状態であるにも関わらず、スペースではなくボールを奪いに行ってしまうこと。その結果、ボールのコースによっては、相手に先を越されてしまうことがあります。大事なのは、相手の進路をふさぐコースへ先に入ること。相手とボールの間に自分の身体を入れることで、マイボールにします。スペースを奪うことによって、どんなに速い相手でも、そのスピードを活かすことができなくなるからです。」
 
 

■(2)互角の状態でボールを奪い合う状況

「ボールに対して自分と相手の距離が同じ場合。自分から相手に身体をぶつけて、優位な態勢を作り、マイボールにします。相手にぶつかりに行く際に『ショルダーチャージをしよう』という指導を受けたことがある人もいるかもしれませんが、肩から相手に当たりに行くと、非常に不安定な態勢になってしまいます。相手に肩を当てる場所がずれると、バランスを崩してしまうからです」
 
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では、どうすれば、安定した状態で相手に当たることができるのでしょうか? 谷さんは2つのポイントを紹介します。それが「重心の平行移動」と「大転子でのコンタクト」です。
 
「相手に自分の力を速く、強く伝えるために重要なのが、重心の平行移動です。体のバランスを崩さず、重心を平行移動させて、お尻のくぼんだところの上にある出っ張り(大転子)を相手にぶつけましょう。大転子を相手に当てて、重心を平行移動すれば、最終的には肩もぶつけることができます」
 
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<大転子でのコンタクト>
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■(3)自分が遅れて相手の方が前にいて、不利な状況

自分よりも相手の方が、ボールに近い位置にいるとき。どのように身体を使って、ボールを奪えばいいのでしょうか? 谷さんは言います。
 
「相手が自分より前にいるからといって、あきらめてはいけません。並走し、まずは相手の身体の前に腕を差し込みましょう。そうすることで、相手の勢いを止めるとともに、自分の体を入れ込むことができます。サッカーのルールで『手を使ってはいけない』とされていますが、ここでいう手とは『指』のことです。相手を引っ張って止める、叩くなどの行為はファウルですが、腕を使って相手の動きを制限したり、ボールをブロックすることは重要なスキルです。腕を最大限使ってプレーし、自分に優位な状況を作り出すことを意識しましょう」
 
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■正しいコンタクトスキルで強い選手になろう!

コンタクトに至るまでのスピードを上げるターンについては、タニラダーのベーシックDVDで紹介されている「ツイスト2ジャンプ」「ツイスト」「ラテラル・サンバ」「ツイスト・ウェーブ」で身につけることができます。
 
そして、今回紹介した3つのコンタクトスキルは、「タニラダー ADVANCE DVD」の中で、元Jリーガーの2人と谷さんが実演しています。
 
<ポイント>
・スペースを奪う
・大転子でコンタクトする
・差し手争い
 
<サッカーにおける効果>
・出足で遅れをとっても挽回できる
・大きい相手にもコンタクトで勝つ
・ボールを奪う確率を高める
・身体能力や体格のハンデを補う
・コンタクト中のファウルを軽減
 
より詳しく、実践的なトレーニングが知りたい方は、「タニラダー ADVANCE DVD」を参考にしてみてください。正しいコンタクトスキルを身につけて、デュエルに強い選手になりましょう!
 
 
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谷 真一郎(たに しんいちろう)
筑波大学在学中に日本代表に招集され、柏レイソルで1995年までプレー。引退後は筑波大学大学院にてコーチ学を専攻し、その後、15年以上に渡りJリーグのクラブでフィジカルコーチを務める。500試合以上の指導経験を持ち、2012年にはJ2で24戦無敗のJリーグ記録に貢献。『日本で唯一の代表キャップを持つフィジカルコーチ』
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文:鈴木智之、写真:新井賢一(U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2016より)

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