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トラップミスは顔を上げていた証拠!子どもを認めてあげることの大切さに気づいたお父さんの話

公開:2016年3月25日 更新:2021年1月27日

キーワード:お父さんコーチトラップモチベーション子育て応援指導考える力

■自分でボールを蹴らないとわからないこと

子どものサッカーコーチとしてサッカーに関わるようになった臼井さんは、44歳にして人生で初めてスパイクを買い、自らもボールを蹴るようになった。
 
「市内のコーチリーグに出るために練習を始めたんです。学校の授業でしかサッカーをやったことのない自分が、40歳を越えてから“スルーパスに抜け出す”ようになるとは夢にも思っていませんでした」
 
サッカー未経験者だった臼井さんは自らプレーすることで多くの気づきを得たという。
 
「ヘタな選手の気持ちがわかるのが一番ですね。自分もできないから」
 
プレーすることが指導のヒントになる。臼井さんは自身のある試合でのこんなエピソードを教えてくれた。
 
「その試合では、自分の中で『顔を上げてプレーする』というテーマを持って臨んだんです。でも、そううまくはいかないんですよ。来たボールをトラップしようとしたときのことです。顔を上げることを意識しすぎてトラップミスをしてしまったんです」
 
単純なミスだったために、周囲は冷やかした。そのとき、クラブの卒業生の若いコーチが臼井さんにこんな声をかけた。
 
「臼井さん、顔を上げていた証拠!」
 
臼井さんのその日のテーマはたしかに「顔を上げること」だったが、それを誰かに話した覚えはない。そのコーチはプレーを見て、臼井さんの意図に気がついてくれたのだ。
 
「見ててくれたんだ、気がついてくれたんだと思いましたね。子どもたちもこんな声がけをされたら私と同じように感じるだろうなとハッとさせられました」
 
ミスを見るより、そのプレーにチャレンジがあったかどうか。いままで臼井さんの頭の中に知識としてあった指導論が、実体験によって実感を持った指導方法になった瞬間だった。
 
月日が経ち、長男が中学に進学してからも臼井さんはチームに残り、サッカーも続けている。次男も同じチームに進み、親子でサッカーを楽しむ日々が続いている。
 
臼井さんの目下の悩みは、「うまい子たちにプレーのデモを見せられない」こと。
 
「自分の技術レベルが低いので、技術のある選手に適切な指導ができないのが悩みですね。華麗なデモを見せることができれば、もっと吸収してくれるはずなんですけどね」
 
プレーデモを見せるために、週末の自分のサッカーの練習も手が抜けない。
 

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取材・文 大塚一樹

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