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保護者の悩みを小野剛さんが解決!

ケガをした子どもへの接し方は? 飽きっぽい小さな子への対処法はあるの?

2011年10月25日

キーワード:コミュニケーションコーチング悩み

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日本サッカー協会の技術委員長や日本代表コーチなどをつとめ、現在はFIFAインストラクターとして活躍中の小野剛さん。日本サッカー協会の重要なポストを歴任し、日本サッカーの育成について、尽力された人物でもあります。豊富な経験をもとにした、わかりやすく丁寧な解説に定評のある小野さんに、保護者から募集した、たくさんの「悩み」についてアドバイスをもらいました。
 

Q:自分の子どもはケガをしていて、長い間、練習に参加することができません。休養している間は、どんな接し方をするのがいいのでしょうか。

A:ケガで体を動かせないとなると、子どもはサッカーをしたくてうずうずしていると思います。とはいえ、ケガを治すためには、我慢しなければいけないこともありますよね。親の立場としては、はやる気持ちを我慢することに付き合ってあげてほしいと思います。サッカーができない分、サッカーについて話をしたり、一緒にテレビで試合を見たり、話をするのがいいのではないでしょうか。もし、スタジアムに一緒に行けたりできれば、その時の視覚的な刺激はきっと後に生きてくるでしょう。
 
数ヶ月もの間、サッカーができないと、「周りがうまくなってしまい、置いて行かれるんじゃないか」と、焦る気持ちもあると思います。そこで復帰を急いでしまうと、ケガが悪化するかもしれません。まずはじっくりと治して、その後にサッカーを楽しんで、努力をすれば追いつくことができるはず。そのような話をして、勇気づけてあげてください。
 
 

Q:5歳になる息子は、練習に参加してもすぐに飽きてしまいます。親として、どのような働きかけをするのがいいのでしょうか。

A:すぐに飽きてしまうのは、小さい子の特徴なんです。私はFIFAの講習で「リミテッド・アテンション」「リミテッド・コンセントレーション」という言い方をしています。集中力はあるんだけど、長続きしないだけなんですね。これは、様々なものに対して高い集中力で好奇心を示すという子どもたちの能力の裏返しなのです。
 
たとえば、子どもが絵を描いているとき。話しかけてもわからないぐらい集中しているのに、5分も経って虫が飛んでくると、絵のことは忘れて追いかけまわしたり……ということもあります。つまり子どもの集中力は、大人の集中力とは違ったタイプなんですね。コーチは、それをうまく利用してトレーニングを組み立て、保護者はその特徴を理解していてくれれば、それほど気にする必要はないと思います。
 
長い時間、同じ練習をしていると、子どもは飽きてしまいますし、それを親が外から「もっと集中しなさい」と注意するのも、コーチの領域を侵すことにもなります。すぐに飽きてしまうのは、低年齢の子どもの特徴です。年齢を重ねれば集中力は長続きするようになるので、少し我慢づよく見守ってあげるのがいいと思います。
 
全4回にわたってお届けしてきた小野さんのお話。いかがだったでしょうか?
子どものためにと思う気持ちは、どの親御さんも同じです。ただ、その一生懸命な気持ちが方向を間違えると、思わぬ影響を及ぼしてしまうこともあります。この連載が少しでもみなさんに新しい気づきを与え、今後の参考になれば幸いです。ぜひ、これからも一緒に子ども達を応援していきましょう!
 
 
<<小野剛さんへのQ&Aを最初から読む
 
 
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小野 剛//
おの・たけし
1962年8月17日生。千葉県出身。筑波大学卒業後、サッカー指導者を志し、大学、海外などで指導ノウハウを学ぶ。
96年のアトランタオリンピックではスカウティング担当として、ブラジル戦の勝利に貢献。98年フランスワールドカップでは、岡田武史監督をコーチとして支えた。
その後、サンフレッチェ広島監督、JFA技術委員長などを歴任し、現在は、FIFAインストラクターとして世界中でサッカーの指導に当たっている。8人制サッカー提唱者の一人。
 
 
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取材・文/鈴木智之 写真/小川博久

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