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保護者の悩みを小野剛さんが解決!

サッカー経験のない保護者は、子どもにどんなアドバイスをすればいい?

2011年10月20日

キーワード:コーチング悩み指導者

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日本サッカー協会の技術委員長や日本代表コーチなどをつとめ、現在はFIFAインストラクターとして活躍中の小野剛さん。日本サッカー協会の重要なポストを歴任し、日本サッカーの育成について、尽力された人物でもあります。豊富な経験をもとにした、わかりやすく丁寧な解説に定評のある小野さんに、保護者から募集した、たくさんの「悩み」についてアドバイスをもらいました。
 
 

Q:試合で子どもがうまくプレーできなかったときに、つい「もっとこうしたらいいんじゃない?」とアドバイスをしたくなります。子どもにアドバイスをしてもいいのでしょうか? もし言う場合は、どのような言い方をすればいいのでしょうか。

A:サッカーを理解していて、コーチング(あるいは子どもたちがどう成長していくか)に対する知識のある親であれば、アドバイスをすることは有効だと思います。ですが、若干失礼な言い方になるかもしれませんが、それらに精通してない方がアドバイスをすると、よかれと思ってしたことが、マイナスに働く場合があります。コーチは「どうすれば、子どもたちを伸ばすことができるか」という視点で指導をし、それについて日々考え、勉強しているもの。ですから、ある程度はコーチに任せたほうがいいと思います。
 
子どもにとって大事にしてあげてほしいのが、「サッカーを楽しんでいるかどうか」です。もし、子どもに声を掛ける場合は、まず「今日の試合、楽しめた?」といったように、勝った、負けたとか、プレーがうまくいった、いかないではなく、楽しめたかどうかを聞いてあげてほしいと思います。
 
大人がアドバイスをするより、子どもの考えを聞いてあげることのほうが、伸びる可能性を与える意味では有効な場合があるんですね。子どもが成長する上で最も大切なのは、「サッカーを楽しむこと」ができたかどうかです。それはぜひ、試合のあとの会話で聞いてあげてほしいと思います。
 
 

Q:自分の子どもがなかなか試合に出られないのですが、私はサッカーの経験がないので、なぜ試合に出られないのかがわからず、アドバイスのしようがありません。どのような声をかけてあげればいいのでしょうか?

A:子どもは試合に出たい一心で、一生懸命練習をしていると思います。その状況下で、なにかアドバイスをしたからといって、劇的に変わるかというとクエスチョンマークがつきます。
 
子ども自身も、「試合に出るためには、もっとこうならなくてはいけない」と、心の中ではわかっているはず。もしそうであれば、あえて親がなにかをする必要はないと思います。大切なのは、試合に出られなくても、練習に楽しんで参加し、笑顔で帰ってくること。トレーニングを楽しんでやっていれば、必ず試合に出るチャンスは来ます。
 
大人が思っている以上に、子どもは試合に出られない理由がわかっているもの。それに対してチャレンジしているはずなので、保護者の立場としては、子どものチャレンジを応援してあげるのが、もっとも良いサポートなのではないでしょうか。
 
いかがだったでしょうか? 面白くてタメになる、小野さんのお話。次回の更新をお楽しみに!
 
 
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小野 剛//
おの・たけし
1962年8月17日生。千葉県出身。筑波大学卒業後、サッカー指導者を志し、大学、海外などで指導ノウハウを学ぶ。
96年のアトランタオリンピックではスカウティング担当として、ブラジル戦の勝利に貢献。98年フランスワールドカップでは、岡田武史監督をコーチとして支えた。
その後、サンフレッチェ広島監督、JFA技術委員長などを歴任し、現在は、FIFAインストラクターとして世界中でサッカーの指導に当たっている。8人制サッカー提唱者の一人。
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取材・文/鈴木智之 写真/小川博久、木鋪虎雄(2011チビリンピックより)

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