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保護者の悩みを小野剛さんが解決!

控えめな子どもへのアドバイスは? 怒りっぽいコーチとどう付き合う?

2011年10月12日

キーワード:コミュニケーションコーチング悩み

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日本サッカー協会の技術委員長や日本代表コーチなどをつとめ、現在はFIFAインストラクターとして活躍中の小野剛さん。日本サッカー協会の重要なポストを歴任し、日本サッカーの育成について、尽力された人物でもあります。豊富な経験をもとにした、わかりやすく丁寧な解説に定評のある小野さんに、保護者から募集した、たくさんの「悩み」についてアドバイスをもらいました。

 

Q:自分の子どもは控えめな性格からか、アグレッシブにプレーすることができません。どのようなアドバイスをすればいいのでしょうか?

A:子どもを思う親の気持ちは、いつだって尊いものです。我が子のプレーを見て、「もっとこうしたらいいのに」と思い、なにか言ってあげたくなる気持ちもよくわかります。たとえば、「もっと声を出して!」や「もっと積極的に!」とアドバイスをすれば、一時的には変化が見られるかもしれません。ですが、「○○しなければならない」が、かえって重荷になって、「プレーを楽しむ」という最も重要なことの妨げにもなりかねません。それよりもむしろ、子どもの内面から変わっていくことが、本当の成長だと思います。
 
子どもは本来誰でも、目の前の1対1に勝ちたいと思い、シュートを決めたいという思いは必ず持っているはずです。そんな子どものハートに火がつき、内側から炎が湧いてくるようになれば、積極的なプレーというのは自然に現れてくるでしょう。
 
子どもが持つ「勝ちたい」「楽しみたい」「もっとプレーしたい」という気持ちをどのように刺激していくか。そのためには、保護者の力だけではなく、コーチとの協力が不可欠でしょう。楽しみの中からアグレッシブさを引き出すような練習メニューなどもあります。保護者の立場としては、コーチをリスペクトしつつ、我慢をしながら、長い目で見守ってあげてみてはいかがでしょうか。
 

Q:自分の子どもが所属するチームの指導者が、怒りっぽいタイプです。保護者として、どう付き合えばいいのでしょうか?

A:これは実にいい質問ですね。優先すべきは子どもたちであり、子どもたちが楽しめる環境をコーチと親とが一緒になって作っていくことです。怒りっぽいコーチであっても、子どもたちが本当に楽しんでいるようであればそれは問題ないと思うのですが、それによって子どもたちが萎縮しているようであれば何とかいい方向に持って行きたいですね。ただ、保護者がコーチに直接要望を伝えたとして、円満に解決するかどうかはわかりません。そのコーチが、保護者の指摘を受け入れるだけの度量があるかどうかにもよりますよね。
 
ひとつの方法としては、コーチと保護者が一緒になって勉強をする機会を作ってみてはいかがでしょうか。「子どもへの接し方を勉強したいので、こういう方を呼んで、一緒に話を聞いてみたいのですが」とコーチに提案するのです。保護者がコーチに直接言うのではなく、「むやみに子どもを怒鳴るのはよくない」などのコンセプトを持った第三者的立場のコーチを招いて、勉強会をします。
 
親がコーチに直接言うと角が立ちますが、第三者が言うことで、コーチも受け入れやすくなるもの。この方法が、コーチと親、双方にとってベストの解決法だと思います。
 
 
いかがだったでしょうか? 面白くてタメになる、小野さんのお話。次回の更新をお楽しみに!
 
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小野 剛//
おの・たけし
1962年8月17日生。千葉県出身。筑波大学卒業後、サッカー指導者を志し、大学、海外などで指導ノウハウを学ぶ。
96年のアトランタオリンピックではスカウティング担当として、ブラジル戦の勝利に貢献。98年フランスワールドカップでは、岡田武史監督をコーチとして支えた。
その後、サンフレッチェ広島監督、JFA技術委員長などを歴任し、現在は、FIFAインストラクターとして世界中でサッカーの指導に当たっている。8人制サッカー提唱者の一人。
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取材・文/鈴木智之 写真/小川博久

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