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汗の分だけ、成長できる

「小学生から基礎を徹底して磨けば、もっといい選手になれた」元日本代表FW播戸竜二

2015年8月19日

キーワード:ポカリスエット水分補給

サッカー界の第一線で活躍する選手やコーチに、少年時代に汗をかいて努力した思い出や当時の経験から得たものについて語ってもらう月一連載企画『汗の分だけ、成長できる』。第6回となる今回は、大宮アルディージャのストライカーとして活躍する播戸竜二選手の登場です。J2最年長ハットトリックの記録を更新したベテランストライカーは、どんな子どもだったのでしょうか。(取材・構成 杜乃伍真 写真 平間 喬)
 
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■「中学を卒業したらブラジルにいく!」と宣言

――まずはサッカーを始めたきっかけから教えてもらえますか。
 
子どもの頃は、山を登ったり、秘密基地を作ったり、そこいらを駆けずり回って遊んでいました。ある地域の秋祭りがあったときもそんな遊びの一環で友だちとサッカーをしていたら、あるサッカーチームのコーチに誘われたんです。ぼくは「友だちと遊ぶ時間がなくなるから嫌や」と断ったんですけど(笑)、友だちも一緒にやろうというので始めたのが小3のときです。でも練習は週に1回で緩かった。Jリーグが開幕したのが、ぼくが中2のときなので、当時は「サッカーをやってるからって何やねん」、という気持ちがありましたね。ただ、小1のときに書いた文集には「将来はサッカー選手になりたい」と書いているんですけど(笑)。
 
――いつごろから本気でサッカーに打ち込み始めるのですか?
 
中学に入るときにJリーグができると聞いて、これは仕事として考えられるぞ、と思ったんです。小学生のときは、バスケやバレー、水泳や陸上など、いろいろなスポーツに手をつけては、地域の大会に選抜されて出場していました。ただ、中学でバスケやバレーをやろうにも背が足りないな、さてどうしようかな、と。ちょうど、そのころカズさん(三浦知良選手/横浜FC所属)がブラジルから帰国してスターとして取り上げられていました。それと、94年のアメリカでのワールドカップで、ブラジルのロマーリオやイタリアのロベルト・バッジョというスター選手たちが、背も高くないのに世界で活躍していたのを目にしました。「素晴らしいスポーツや! 自分にも上にいけるチャンスがあるんだ!」と、サッカーにのめり込んでいきました。
 
――カズさんやワールドカップの影響が大きかったんですね。
 
94年のアメリカ大会を見て、これだけの人たちが熱狂するワールドワイドなスポーツだし、日本でプレーしたあとは欧州や南米でプレーするチャンスもあるぞと感じました。ぼく自身、カズさんの影響を受けて、「中学を卒業したらブラジルにいく!」と周りには宣言していました。資料集めもしていたんです。ただ、両親からは高校くらいは行っておいたほうがいいと助言されて、地元兵庫県の琴丘高校という全国高校サッカー選手権にも出場できるチャンスがある高校に進みました。高校サッカー選手権は当時、ぼくらサッカー少年たちの夢の舞台でしたから。中学の先生には「お前の学力では琴丘高校は2つほどレベルが上で無理だ」と言われたのですが、家庭教師を付けて必死に勉強をして受かったんです。高校入試までの半年間は猛勉強でした。高校3年間は毎日サッカー漬けです。朝6時15分くらいの電車に乗って、朝練をして、1時限目からひたすら寝て(笑)。部活を夕方から夜遅くまでして、夜22時くらいに自宅に帰って晩御飯を食べて、すぐに寝る。高校3年間はその繰り返しでした。
 
――当時、よくやった練習やこだわっていたことはありますか?
 
小学生のときも中学生のときもスパルタな指導環境ではなく自由だったので、どうすれば自分にプラスになるのか、うまくなるのかを考えながら練習していました。高2のときにトレセンに選ばれて、そこで初めてハーフターンなどのテクニックを教えてもらったときは、「そんなターンもあるんや!」と感動した覚えがあります(笑)。いま振り返ると、小学生のころにもっと基本を徹底して取り組んでいたらプロとしてもう少し良い選手になれたのかなと思います。土台を作らずに積み重ねていったので小さい山にしかならなかった。基本技術は大人になってから習得するのでは遅いけど、年齢が上がるほど基本技術が大事になるんです。ぼくはそのことを大人になってから気づきましたが、もし子どもの頃からアドバイスがあれば取り組んでいたはずなので、子どもを育てる読者のみなさんにはしっかりと基本技術の大事さを伝えてほしいと思います。
 
次ページ:自分の感覚に合わせてベストな水分補給を考えよう
 

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取材・構成 杜乃伍真 写真 平間 喬

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