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汗の分だけ、成長できる

点を取り続ける秘訣は「気にしないこと」元日本代表FW高原直泰

2015年4月28日

小学生のころはコーチが不在のため自由気ままにプレーしていたものの、強豪の東海大学第一中学校(現東海大学付属翔洋高等学校・中等部)に進んでからは「あの頃の練習がなければ今はない」というほど基礎を徹底的に磨いたという高原選手。その後、清水東高校での活躍を経てプロとなり、日本のみならず南米や欧州、そして、日本代表のストライカーとして名を馳せたのは周知のとおりです。
 
後編では、高原選手に「ストライカーにとって大事なもの」というテーマでお話をうかがいます。(取材・文/杜乃伍真 写真/新井賢一)
 
<<前編:「努力がつらいならキミは成長できない」元日本代表FW・高原直泰
 
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■ストライカーは気にしないこと

――日本を飛び出して南米はアルゼンチンのボカ・ジュニアーズ、欧州はドイツのハンブルガーSVやフランクフルトで活躍してきた高原さんにとって「ストライカーとして大事なものは?」と聞かれたらどう答えますか?
 
「点を取るコツは、何も気にしないことです。ストライカーは点を取ると周りがおだててくれるというか、たとえば、日本代表でゴールを奪えば新聞に載るし、それは海外でも同じこと。逆にいえば、点が取れなかったり決定機を外したりすれば一番叩かれるのはストライカーで、ぼろくそに言われるわけです。それをいちいち気にしていたらプレーできないので、気にしないこと。これに尽きます。自分がやってきたことを信じてプレーする。これは、特にうまくいっていないときに重要です。点が奪えていて、順調なときはたいがい何をやってもうまくいく。だけど、点が取れない時期が続くときは精神的な図太さが必ず必要になります。(香川)真司も代表で苦しんでいると思うけど、何も気にしなければいいんです。周りはうまくいってないことを話題にしているだけだから、気にする必要はない。自分自身で打開できるように自分を信じてプレーに集中すれば大丈夫です」
 
――そのためのメンタルの準備などをすることはありますか。
 
「いや、なにもやっていません。自分で結果を出して変えていくしかないんです。もちろん、いろいろな人がサポートしてくれていてその人たちに感謝することは大事です。でも、本当に最後のところは自分で切り開くしかない。チームメイトの得点がぼくの得点記録になることはありませんから。だから自分がやるしかないんだという、ある意味で自分にプレッシャーをかけながら開き直りの気持ちを持つことが大事になると思います」
 
――南米や欧州で活躍してきましたが、周りの反応に日本との違いは感じられましたか。
 
「特に大きな違いはないです。ただ、ストライカーに対する反応は海外のほうがよりシビアです。点を取ったかどうか、点に絡んでいるかどうかをシビアに見られる。だから試合に向けて徐々にコンディションやメンタルを整えていくような意識持っていました。けど、あれもこれも取り入れようとすると窮屈なので、自分はあまり意識しなかったほうだと思います。ただ、気をつけたのは、自分の主張を伝えることです。ドイツの大衆紙『ビルト』の新聞記者が、ぼくにとってはかなり腹立たしい採点付け続けていたことがあったので(笑)、自分の気持ちを本人にはっきり伝えたことがあります。『おれがいつも頑張っているのに、なんでいつもこんなに低い採点なんだ』『本当にちゃんと見ているのか?』といった感じで。そうやって主張しないと何を書いても大丈夫なんだなと思われてしまいますから」
 
――その記者はびっくりしたことでしょう。
 
「向こうではそれが当たり前なんですよ。言えば多少は変わるし、最初は日本人だからと舐めているところがあるので、ガツンと言ったほうがいいんです。言葉が伝わらないとしても、怒っていることを伝えることはできます。最初のうちは言葉もまったく話せないから我慢していたんですけど、少し話せるようになってからはガンガンいきましたね(笑)」
 
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■ストライカーとしての自分の形を持とう

――今のジュニア年代の子どもたちからたくましいストライカーが育ってほしいところですが、高原選手から子どものころに大事にしたほうがよいことなどはありますか?
 
「ストライカーを目指すのならば、とにかくゴールを意識しながらプレーすることが大事だと思います。シュートへ持っていく自分 の形を持つこと。そのバリエーションを増やすこと。その辺りじゃないでしょうか」
 
――高原選手も少年時代に“自分の形”を持っていましたか?
 
「いや、小学生のころは特にはなかったですね。ぼくの場合、ボールをもらったら何でもかんでもドリブルで持ち運んでゴールを決めてしまう子どもだったので。ただ、ゴールを背にしていてもゴールマウスの位置がわかるくらいになるといいと思います。繰り返し練習して自分の形を持っても、試合で練習そのままのシチュエーションが訪れることはあまりありません。でも、似たような形からゴールを生み出す可能性は高まります」
 
――では、最後に今後の日本サッカーを背負ういまの子どもたちに高原選手からメッセージをお願いできますか。
 
「やはり目標をしっかり持つことが大事だと思います。何でもいいんですよ。一番近い大会で優勝したいとか、次の試合は絶対に勝つとか、そんなふうに常に目標を作り出していく。その目標が設定されると自分が頑張れると思うし、その積み重ねで成長していけると思うので。漠然と毎日を過ごしてしまうのが一番良くないと思います」
 
今季、SC相模原に完全移籍を果たし、10番を背負い、さらに主将もこなす高原選手。
 
「ぼくの今の目標は、チームの目標と同じ。とにかくJ3リーグで優勝して昇格すること。それだけです」
 
高原直泰は今なおストライカーとして貪欲にゴールを追い続けています。
 
高原直泰
1979年6月4日生まれ。静岡県出身の元日本代表。1998年にジュビロ磐田に入団し開幕戦に途中出場すると、Jリーグ初得点を挙げる。1999年にはワールドユースで3ゴールをマークし準優勝に貢献。2006‐2007シーズンには、当時所属していたブンデスリーガのフランクフルとで11得点を挙げた。昨季からSC相模原に所属。今季から完全移籍しキャプテンに就任した。
 
【汗の分だけ、成長できる】
高原直泰編
 
山口素弘編
 

 
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取材・文/杜乃伍真 写真/新井賢一

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