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大西貴の親子でサッカーを楽しもう!

W杯予選&ロンドン五輪予選の楽しみ方(1/2)

2011年8月31日

キーワード:なでしこ五輪日本代表観戦術

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「ウチの息子が、娘が今度サッカーを始めました!......でも、サッカーってどんなところを見たらいいんでしょう?そして、どんなところが楽しいんでしょうか?」 ホントはそんな相談したいけど、いまさら人には言えない悩みをもっているお父さん、お母さんに応えるべく、第4回を迎えた「大西貴のサッカーを楽しもう!」
 
今回のテーマはいよいよ9月からW杯や五輪予選がはじまる「日本代表」についてです。サッカーをする子どもたち目線で必要な試合のみかた、親子での楽しみ方、さらに自らが選手として体験した「アウェイ」の怖さについても。もちろんいつもの、「サッカーお悩み相談室」もありますよ!
 

■「なぜ?」「どうして?」をイメージして、いろいろな立場になって試合を見よう!

――いよいよ9月からは日本代表のブラジルW杯、ロンドン五輪へ向けての最終決戦もスタートします! 大西さんは今の日本代表をどのように見ていますか?

「どのカテゴリーも、難しい戦いになると思います。まず五輪代表であれば、ここまでの親善試合では、結果は出ていますが、本番で相手が日本をリスペクトしてくる中で、どうなるかですよね。まず、先に失点しないことです。いい守備から、いい攻撃に入るイメージが大事になるでしょう」
 

――いい守備ができるからこそ、いい攻撃につながるわけですね。

「今回の五輪代表には、永井謙祐(名古屋グランパス)のような速くてボールを運べるFW、齋藤学(愛媛FC)のようなスペースに飛び出せるFWがいるわけです。けれど、彼らには厳しいマークが付くはずですから、彼らをいかすスペースを作るため、ボールを奪った瞬間に、縦にボールを入れることができるようにする必要があります。
 
そのためには、攻撃では大迫勇也(FW/鹿島アントラーズ)のような相手を寄せる係が必要ですし、いい守備もしないといけないんですよ」
 

――その中で私たちは、どのような部分を見ていったらいいんでしょうか?

「実際にスタジアムに行かれる方は、ボールがないときの、選手の動きをみたら面白いと思います。選手がどのように考えているかが、わかりますから」
 

――もう少しそこのところを、詳しく教えてください!

「攻撃に入ったときであれば、ボールをもらえるように、どの選手がどの位置にいるのか。守備であれば、どこでボールを奪いたいのか? そのために、どの選手がどの位置にいるのかとか? というように考えていくと、サッカーが面白くなってくるはずです。TVだと、広いところまでは、なかなか見えないので、攻撃に入ったときにFWとかの前線の選手がどんな風に動いてスペースを作っているかを見ればいいと思いますよ。
 
もちろん『がんばれニッポン』でいいんです。けれど、サッカーをしているのであれば『なぜ、そこに、その人がいるのか』、『どうして、そこで、ボールがもらえるのか』といったように、『なぜ?』『どうして?』ということを考えて、試合を見たら勉強になることが多いと思います」
 

■自分が監督になったつもりになろう。

――日本代表であれば長谷部誠(ヴォルフスブルグ/ドイツ)や遠藤保仁(ガンバ大阪)といった中盤の選手については、どんな見方をしたらいいのでしょうか?

「TVであれば、彼らがボールを受けるときに、首を動かすところが映ると思います。そのときに『どこ』を見ているのか。右を見てから左へ出すこと、とかもありますから、次に、どこへパスを出すかを見たら、面白いと思いますよ」
 

――じゃあ、自分があえて日本代表の対戦相手になってみて、内田篤人(シャルケ/ドイツ)との対戦を想像してみるのもありですね。

「そうなんです。サッカーはポジションの取り方や、パスのスピードやタイミング、チームとして、相手をいかにコントロールしているかがわかると、もっと楽しくなりますからね。日本代表のザッケローニ監督が、たまにシステムを変えることがありますよね? あれも、相手を見て、どの配置になればスペースが空くか、考えると納得がいくんです。
 
TVでは、両チームのフォーメーションを出してくれますから、自分が監督になったつもりで考えてみる。そうしてサッカーを見ていくと、こんな戦術があるとか、新たな発見が出てくるはずです」
 

――そのような様々なことを考えるためには、まずは「なでしこジャパン」の試合から、スピードに慣れることもいいかもしれませんね。

「そうかもしれません。あまりに速すぎると思ったら、そこから合わせるのもいいと思います。自分たちがそのポジションをとって、対戦相手のスペースを見ながら、どこを攻めたらいいのか。サッカーを見て、そんなことを考えられるようになったら、皆さんもサッカーの本質や、本当の面白さにたどりつけると思いますし、そんな見方ができる方が増えてくれば、日本のサッカーも変わってくると思います」
 
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大西貴(おおにし・たかし)//
1971年愛媛県生まれ。南宇和高では主将として1989年度の第68回全国高校サッカー大会制覇。福岡大を経て1994年に広島へ加入(マンチェスター・ユナイテッドへの短期留学も経験)。主にDFとしてJ1・21試合に出場。98年、四国リーグ所属(当時)だった愛媛へ里帰りし、愛媛FCでサッカースクールコーチを務め、2001~03年には選手兼監督・04年には監督としてJFLでも采配を振るった。その後、愛媛FCユース監督を経て、現在は愛媛県立松山北高コーチと、スカパー!愛媛中継解説者として活躍中。日本サッカー協会公認A級ライセンス保持
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取材・文・写真/寺下友徳、写真/小川博久(全日本少年サッカー大会より)

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