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大西貴の親子でサッカーを楽しもう!

親子の時間が多くなる「夏休み」の過ごし方(2/2)

2011年7月29日

キーワード:夏休み夏合宿観戦術

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■「サッカー中心」で考えれば、夏休みの生活もきっちり決まる!

――ただ、夏休み中におけるサッカーの目標を計画的に進めていく上では、生活習慣をちゃんとすることも重要になってきますよね?

「そこも家族で話をしていくことが大事ですね。ただ『ラジオ体操もあるから、朝の涼しい時間に家の周りを目標タイムを決め、走ったほうがいいね』といえば、自然に子どもたちは早寝早起きになると思います。
 
大人は『サッカーがうまくなるために何をしたらいいか』というアプローチをして、子どもたちが、自分で夏休みの時間割を作っていくように促していく。サッカーを中心に考え ていく上で、子どもたちがどう毎日を過ごしていくのかを、一緒に考えてあげることが大事です。だから一週間やってみて難しいのであれば、お互い家族の中で話をして時間割を変更することも問題ないと思います」
 

――ここでのポイントはありますか?

「1つ例をあげれば、ランニングのメニュー設定ですね。心肺機能を高めることが目的であれば、昼間の暑い中で走らずに、朝の涼しい時間に行えばいいと思います。さらに、さっきいったように、ラジオ体操の前後に、ランニングのメニューを入れれば、『6時に起きて走ったら、お腹が減るから7時から朝食。午前中は宿題(勉強)、昼から練習。そして16時から18時までは友だちと遊ぶ』といったように”生活の時間割”が、決まってくるわけです。その中で無理なところは、修正すればいい。
 
ランニングの中で週1回は、親がタイムを計るのもいいでしょう。そうすれば『今日はがんばったね』という会話もできる。また、タイムを元にグラフを作れば、成長の具合も一目でわかりますし、子どもたちも成長を実感できます。
 
サッカーは自分たちの成長が具体的に見えない部分が多いのですが、親は子どもたちに対しては、単純なことであっても、そこを『どうできたか』、目に見えるようにしてあげることが大切です。そうすれば、自分が立てた目標に対する達成感、成功体験を味わった子供たちは、個人としても成長できると思いますよ」
 

――もちろんこの暑さですから、水分・塩分のサポートは必要ですよね?

「チームには、そういう知識を持った指導者がほとんどだとは思いますが、親としてもそこのサポートは大事なところですね。また、親が見てあげなければいけないのは睡眠です。この時期だからこそ、睡眠はじっくり取らせてあげること。夏休みは、どうしても夜更かししがちなところはありますが、寝ぼけまなこで練習をすると、ケガの元にもなりますから。
 
今は水分の取り方や、睡眠のとり方、栄養の取り方といった本も多くありますから、栄養面でのサポートを含めて、親としてできることはしてあげるようにしてください。Jリーグの選手でも、この時期は練習後に1時間半から2時間は昼寝をして、次の日に疲れを残さないようにするところがほとんどだと思います。休養もサッカーの1つですよ」
 

――ちなみに大西さんの少年時代、夏休みはどうだったんですか?

「『水飲むな』の時代でした(苦笑)。しかも、とても広いところで練習していたので、水を仕掛けるところもなくて。だからよく『トイレ行ってきます』といって、水は飲んでいましたよ。
 
そうしたら先輩にいわれるんです。『お前、水飲んだやろ!』って。そこで『いや、これは手を洗った後に口で拭いて……』といい訳をしたんですが、飲んだ跡はあきらかに口の周りにありました(笑)」
 

【大西貴のサッカーお悩み相談室】

Q.毎日やったほうがいい個人のトレーニングはありますか?
 
大西「先ほど頂いたリフティングの質問にも通じる部分がありますが、たとえばデザートも毎日ティラミスだといくらおいしくても飽きがきますよね?トレーニングにかんしては、それと同じように目的は同じでも少しずつアプローチは変えた方がいい。ゲームで同じ場面はほとんどありませんから。
 
 ですから、毎日やった方いいのはストレッチくらいです。ただ、このストレッチで注意してほしいのは、筋肉を『伸ばす』のではなくまず『緩める、リラックスする』感覚を脳に覚えこませること。  可動域を広げるにもまずは練習前後に硬くなった、張った筋肉を緩めないと、筋肉を伸ばすこともできません。ここは日本人のいいところでも悪いところでもありますが、実際の行動に即した言葉を意識するようにしていった方がいいですね」
 
Q.この時期、少年サッカーチームやジュニアユースのセレクションが多くありますが、その際にサッカーコーチは、どこを見ているものですか?
 
「僕が、愛媛FCジュニアユース、ユースで指導していた時代には、ボールをしっかり蹴れるか止めるかをベースにしつつ、成功したパスや、何点取ったかよりも『ボールが来る前にその子が何をしようとしているか』、『選手が何を見ているか、何をしようとしているか』という習慣を観察していました。
 
ジュニアユースのセレクションでは、選手個々の身体能力差もありますから、ディフェンスであれば1対1で抜かれることもあります。ただ僕は、その結果よりも、抜かれないようにする姿勢があることの方を、重要視していましたね。ただ、これは僕の見方なので、チームによって違ってくることですよ」
 
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大西貴(おおにし・たかし)//
1971年愛媛県生まれ。南宇和高では主将として1989年度の第68回全国高校サッカー大会制覇。福岡大を経て1994年に広島へ加入(マンチェスター・ユナイテッドへの短期留学も経験)。主にDFとしてJ1・21試合に出場。98年、四国リーグ所属(当時)だった愛媛へ里帰りし、愛媛FCでサッカースクールコーチを務め、2001~03年には選手兼監督・04年には監督としてJFLでも采配を振るった。その後、愛媛FCユース監督を経て、現在は愛媛県立松山北高コーチと、スカパー!愛媛中継解説者として活躍中。日本サッカー協会公認A級ライセンス保持
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取材・文・写真/寺下友徳

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