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大西貴の親子でサッカーを楽しもう!

親子の時間が多くなる「夏休み」の過ごし方(1/2)

2011年7月29日

キーワード:夏休み夏合宿観戦術

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「ウチの息子が、娘が今度サッカーを始めました!......でも、サッカーってどんなところを見たらいいんでしょう?そして、どんなところが楽しいんでしょうか?」  そんなホントは相談したいけど、いまさら人にはいえない悩みをもっているお父さん、お母さんに応えるべく、第3回を迎えた「大西貴のサッカーを楽しもう!」。    今回のテーマは「夏休み」。生活、サッカー両面における夏休みの過ごし方、親子が触れ合う時間が多くなるからこそできるテーマや親がすべきこと。さらに前回に続き、みなさんから頂いた質問にも答えてもらいました!
 

■時間はいっぱいある夏休み。まずは「目標」と「プログラム」を決めよう!

――今回のお題は「夏休み」です。夏休みに入るとサッカーをできる時間も増えますね?

「そうですね。チームの立場からすれば、試合もいっぱい組めますし、その中で遠征や合宿もあると思います。ただ夏休みにおいては、まず親子の間で『これをやっていこう』というテーマを作って、そこに対するプログラムを組んでいくことが大事だと思います。時間がいっぱいある夏休みを活用すべきですね」
 

――具体的にはどのように進めたらいいのでしょう?

「まず『夏休み中に何をうまくしたいのか』決める。たとえば『リフティングを30回できるようにする』としましょうか。そうしたらリフティング30回を達成するために夏休み中、何をすべきかを決めればいいわけです。
 
もちろんリフティング30回が達成できたなら、『今度はインサイドキックでリフティング30回できるように、それができたらアウトサイドで30回しよう』という風に目標を変更してもいいんです。
 
夏休みはチーム以外に個人で練習できる時間を多く持てることが利点ですから、そこを有効に活用していくことですね。だからサッカーの技術だけでなく、『1000メートルのタイムを10秒縮める』でもいいんですよ。学校でいう宿題と同じですから。
 
普段より自分の時間を持てるからこそ、目標に向かって具体的な毎日の計画を作る。いろんなことを1つ1つ追っていく。親は、子どもたちに、そこを意識してもらうような会話をしていくことが、必要になってくると思います」
 

――目標設定をするにあたってのポイントはありますか?

「弱点を直す。長所を伸ばす。どちらでもいいとは思いますが、ここで大事なのは親が目標を決めるのではなく、子どもたちに目標を決めてもらうことです。親子が話す時間が多い夏休みをうまく使っていきましょう。
 
『自分がどうなりたい』を話し、そこに向かってのプログラムを考えてみる。次に『今はどうか』、そして『夏休みを終えてどうなりたい?』を話して、さらにプログラムをまとめていく。そうすると夏休みを終えたときの自分をイメージしやすいと思います。
 
1つアドバイスをするとしたら、将来的に選手として考えるならば、数字の部分は大事です。『リフティング30回』のように数字は入れた計画にしたほうが、わかりやすいかもしれませんね。『計画的に物事を進めるために目標を設定して、それをクリアしていく』。そのサイクルができれば、子どもたちも毎日の振り返りがしやすいと思いますよ」
 
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【大西貴のサッカーお悩み相談室】

Q.リフティングは何回できるのがいいのでしょうか?学年ごとにその回数は違うのでしょうか? また「うまい」の基準や、どうすれば長く続くかを教えてください。
 
「目標達成のために『何回できたら』というのはありますが、実は僕自身はリフティングが何回できたらいいとは思っていないんです。サッカーはボールを「つく」スポーツではなく「蹴る」スポーツですから、いかに蹴ることができるかが重要なのだと思います。
 
たとえば、サッカーボールは足首を固定してボールの「芯を蹴る」と回転せず真上に上がるようになっていますが、ボールの中心を蹴って、真上に上げるリフティングを30回やってみてください。小中学生でできる選手はまずいないです。逆にいえば、これができればどんなボールを蹴るときでも、強いインパクトでボールを蹴ることができるはずです。
 
ボールを自由に扱いつつ、上にあげた後に、インサイドキックでリフティングするとか、動きながらリフティングするように、サッカー選手として使えるリフティングをする、そしてボール感覚を知るリフティングをする。目的をもったリフティングができるかできないかでサッカー選手としては大きな差が出てきます。
 
僕らは小学生時代、インサイドキックで3回上げて一回止めて、すぐもう一度3回リフティングをする『オンからオフ、オフからオン』への連続動作を、南宇和高校の石橋智之監督(現:愛光学園高校監督)から教えてもらいました。ゲームの中での動きを頭の中で描きながらリフティングをすることが大切だと思います」

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大西貴(おおにし・たかし)//
1971年愛媛県生まれ。南宇和高では主将として1989年度の第68回全国高校サッカー大会制覇。福岡大を経て1994年に広島へ加入(マンチェスター・ユナイテッドへの短期留学も経験)。主にDFとしてJ1・21試合に出場。98年、四国リーグ所属(当時)だった愛媛へ里帰りし、愛媛FCでサッカースクールコーチを務め、2001~03年には選手兼監督・04年には監督としてJFLでも采配を振るった。その後、愛媛FCユース監督を経て、現在は愛媛県立松山北高コーチと、スカパー!愛媛中継解説者として活躍中。日本サッカー協会公認A級ライセンス保持
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取材・文・写真/寺下友徳

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