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子どものサッカー 母親にできること

母親が抱えている、子どものサッカーに関する悩みとは?

2013年8月 8日

キーワード:悩み

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 取材現場でお母さんたちにお話を聞くと、子どもたちのために「勉強をしている」または「もっと色々なことを勉強したい」という声が多く挙がるようになりました。ステージママの弊害などが広く知られるようになり、子どもたちを支えるお母さんたちの「何をすべきで、何をすべきでないのか?」という意識はかつてないほど高まっているようです。
 
 そうは言っても、子どもと接する時間が長いお母さんのこと。「“見守る”一辺倒では、とても……」と、悩みも多いのが現状のようです。サカイクでは先日行った読者アンケートをもとに「お母さん」に焦点を当てた連載をスタートします。第一回目の今日はアンケートで出されたお悩みをご紹介。子どものサッカーをサポートするお母さんたちの実情に迫ります。
 
 
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■ママは大忙し! 子どもが頑張れば頑張るほど増える“負担”

 まずは大前提となるアンケート結果からお母さんの本音を探っていきましょう。家庭によってそれぞれ事情はあると思いますが、それでもみなさんも共感できるものがたくさんあると思います。普段ママ友にもなかなか聞けない「困っていること」。お母さんたちはどんなことで悩んでいるのでしょう?
 
「まだ2歳の下の子を平日の夜も兄のサッカーに連れて行かなければいけない。留守番のできる年齢ではないし、母は父母会の仕事もあるし……」
 
 子どもがサッカーをする際に真っ先に考えられる“負担”は送り迎えやクラブのお手伝いと言ったものではないでしょうか。我が子が「やりたい」と言うことに“負担”という言葉はそぐわないかもしれませんが、現実問題として、時間的にも精神的にもお母さんに依存するケースが多いようです。まだサッカーのできない子どもたちをどうするのか?
 
「練習場所が遠いため、勉強時間が確保できない」「サッカーに時間をとられすぎて、地域のイベントや本来小学生が体験すべき行事に参加できない場合もある」
 
 アンケートには“サッカー漬けの弊害”に悩むお母さん意見も多くありました。
 それでも、我が子のやる気を削ぐわけにはいきません。お母さんたちはなんとか時間をやりくりして「子どもたちのやりたいこと」を実現するために奮闘しています。
 
 様々な専門家に当たったとしても、このお悩みに抜本的な解決方法を出すのは難しいでしょう。ただ、お母さんたちがどんな努力をしているか、周りのお母さんたちも同じような悩みを持っていると言うことを知ることには大きな意味があるように思います。サカイクでは、これからさらにお母さんたちの悩みを掘り下げ、それをサポートする記事内容やアドバイスになるような方法論を取り上げていきたいと思っています。
 
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■お母さんとお父さんの役割分担? 子どもと接する時間が長いお母さん

「お父さんとお母さん、役割の違いを感じることはありますか?あるとすればどんなときですか?」
 
 2番目の質問は父母間の役割分担についてです。
 
「父はパパさんコーチをしています。母は父母会の係」
 
 練習面は男親の担当、母親は日々のサポート。多かったのはやはりこのパターンでした「母はメンタル、父は送り迎え」という声や「我が家ではだいたい母親が怒り役、父親がなだめ役になっている事が多いです」など家族によって父母の役割分担が自然にできているようです。
 
 以前お話しをお聞きした中谷彰宏さんが「やはり男女は脳の作りが違うので、反応も変わってくる。当然役割も変わる」とおっしゃっていました。性差で役割を語るのは時代に合っていないかもしれませんが、アンケートにも
 
「お父さんは一緒に練習、時にはアドバイス。お母さんからは、子どもはとにかく誉めて欲しい、見ていて欲しいのかなと感じます」
 
 と、子どもたちが母親と父親に違うものを求めているという答えや
 
「うちは夫婦でフットサル経験者なんですが夫の方が寛大にフォローできるのに対して私は母親特有のガミガミでせめてしまう~_~;そこらへんは男女の違い?なのかも知れませんが毎日母親と接してるせいかナメられ気味です」
 
 なんていう、自嘲気味にお母さん、お父さんの違いをお話しくださる回答もありました。
 
 一方で、毎日長い時間子どもと接している母親にサッカーの練習を子どもがせがむというケースも増えています。
 
「自主練をする時、母が付き合わなくてはならない」
 
「練習をずっと見ている訳でないので、どんな練習が、必要かが分からないので、これやったら? と言えない」
 
 お母さんと子どもで簡単にできる基礎的トレーニング、サッカーにかかわらず身体作りにもなる遊びながらできるトレーニング方法を知りたいというニーズはこういうお母さんにもあるようです。
 
 父母間の“躾”に関わるような効果的な役割分担は連載の後半に譲るとして、共働きのご家庭やライフスタイルの多様性が広がり、それぞれが時間的な制約がある中で「効率的な役割分担」をしていかなければどこかにしわ寄せが……と、悩んでいるご家庭が多くありそうです。そこはお母さんの頑張りだけではなく、お父さんの協力、兄弟の我慢も必要。そういうサポートを得てサッカーができていることをお子さんに伝えることも、段階によっては必要なのかもしれません。サッカーキッズたちも感謝の気持ちを忘れずにプレーしてほしいと思います。
 
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 忘れてはいけないことが、進路の問題。進学に当たってどういう道を選択するか。どのクラブを選ぶのか。ここはお母さんに限らずですが、親も関わってしっかり決めなければいけない事柄です。
 
「女の子は、中学生になるとサッカー部がなく、サッカーができる環境の私立中学へ行く経済力がない。他の運動部と、クラブサッカーを両立できるのか」
 
「息子は6年生、来年中学生になるわけですが、部活かクラブチームに入るか……最終的には本人が決めることですが親としてヤキモキしています」
 
 進路に関するお悩みもたくさんいただいています。
 交通の便、経済面、そして指導の質やチームの雰囲気が子どもに合っているかどうか。様々な選択肢から進路を選び取るためにはやはり情報が必要です。サカイクでも進路についての選択肢やすでに進学をした“先輩”の例を取り上げた記事を定期的に取り上げていますが、こればかりは全員に当てはまる正解はなく、一人ひとりに合った選択をしていくしかありません。
 
 

■「見守る」「口を出さない」「熱くならない」

 以前のピッチサイドで悪く言えば「ギャーギャー」黄色い声を挙げていた人が多かったせいか、なんだか禁止事項ばかり並べられるお母さんたち。しかし、進路を含めた子どもがサッカーをできる環境作り、日々のサポート、そして何よりも大切な躾、とサッカーのプレーに関わらないことだけでもやるべきことが山積みです。
 
 お母さんたちが本当にやるべきこと、子どものためにしてあげられることは何なのか? 次回からはみなさんにご協力いただいたアンケートをもとに、さらに踏み込んだ内容をお届けします。
 
 
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大塚一樹(おおつか・かずき)//
育成年代から欧州サッカーまでカテゴリを問わず、サッカーを中心に取材活動を行う。雑誌、webの編集、企業サイトのコンテンツ作成など様々 な役割、仕事を経験し2012年に独立。現在はサッカー、スポーツだけでなく、多種多様な分野の執筆、企画、編集に携わっている。編著に『欧州サッカー6大リーグパーフェクト監督名鑑』、全日本女子バレーボールチームの参謀・渡辺啓太アナリストの『なぜ全日本女子バレーは世界と互角に戦えるのか』を構成。
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文・大塚一樹 写真/新井賢一・サカイク編集部(第37回全日本少年サッカー大会決勝大会より)

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