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子どもの習い事 サッカー×「?」 一番伸びるのはどれだ?

どんどんやってみよう! サッカーに効く子どもの習い事

2014年1月14日

キーワード:練習運動

「1年の計は元旦にあり」という言葉があるように、新しい年を迎え、気持ちを新たにしている人も多いのではないでしょうか。今年は間近に迫ったソチ五輪、そしてサッカーをプレーする子どもたちとっては、4年に一度のW杯の開催年でもあり、まさにスポーツイヤーとなりそうです。

 2014年、最初の連載は子どもたちに夢を与えてくれるスポーツイベント目白押しの今年だからこそ考えたい「習い事」についてです。いまやサッカーも習い事人気ランキングの常連。詰め込み式教育の塾通いに象徴された習い事が、子どもたちにも親にも敬遠されていた時代は終わりを告げました。巷では運動能力や発想力を高める新しい習い事が増えてきています。この連載ではサカイクらしく「サッカー×習い事」を“自分で考える”をキーワードに考えます。
 
少年サッカーシーン
 

■サッカー×サッカー もっと上を目指して

 小学校5年生のA君は家の近くのクラブチームでサッカーをしています。クラブでは試合があれば必ず出場するレギュラーメンバーですが、週3回しか練習がないことに物足りなさを感じて最近サッカースクールに通い始めました。
 
 サッカークラブとスクール、さらにフットサル。同じサッカーでも掛け持ちでプレーする選手が増えているといいます。地域やクラブの環境によっては奇数学年の実戦が少なかったり、指導者や練習場所の確保の都合で週末中心の練習になってしまうことも珍しくありません。A君の例では、クラブを軸にスクールではより専門的な技術や戦術的な概念を学び、フットサルでは狭い地域での技術、早い展開でプレーすることなど、それぞれ目的を持って学んでいるそうです。
 
 こうした取り組みはまだそれほど一般的ではないかもしれませんが、サッカーのためにもう少し違ったサッカーを取り入れてみようというコンセプトはお父さんやお母さんにもわかりやすいのではないでしょうか。
 

■サッカー×他のスポーツ 多様性が生む柔軟な運動能力

 イタリアの名門、ACミランデビューを飾った本田圭佑選手が水に飛び込み、五輪で4個の金メダルを獲得した競泳の北島康介選手がゴルフのパッティングに挑戦、普段はゴルフクラブを持つ石川遼選手がサッカーボールを蹴る。一時期、日本のトップアスリート3人が自競技以外のスポーツを楽しむテレビCMが放映されていました。
 
 ミスマッチを狙った演出に思えますが、本田選手は子どもの頃、水泳やバスケットボール、野球や卓球もプレーしていたそうです。北島選手も子どもの頃は身体を動かすのが大好きな少年でした。石川選手はトレーニングにサッカーを取り入れるほどのサッカー好きですし、テニスの錦織圭選手も本格的にサッカーをやっていたアスリートとして知られます。
 
「やっぱりトップアスリートは何をやらせてもすごいね」
 
 そう思う方も多いと思いますが、実はこれ、子どものときに複数のスポーツをやっていたからトップアスリートになれた!という可能性もあるのです。
 
 サカイクでも何度もご紹介している子どもたちの技術習得の最大のチャンス“ゴールデンエイジ”の準備期間に当たるプレ・ゴールデンエイジ期間には、子どもたちにできるだけ多くの動きを体感させて神経に刺激を与えることが望ましいとされています。前半でお話したA君の例は、サッカーの視野を広げる意味では効果的ですが、もう少し下の年代、低学年くらいまでは、競技を絞らずにいろいろなスポーツを経験した方が結果的に選んだスポーツで大成する可能性が高まるというわけです。
 
少年サッカープレーシーン
 

■水泳、サッカー、体操には人気の理由が

 習い事ランキングの上位は水泳とサッカーが上位を占めますが、水泳は水中で行うため身体に負担がかかりにくく、水圧が血流を良くしてくれるという効果があります。サッカーも日本では「サッカーのためのサッカー」(中学や高校、大学、プロでプレーするためのサッカー)という意味合いが強いようですが、アメリカではスポーツの入り口として、スポーツクラブなどでも広く取り入れられています。ボールを使った全身運動であることがサッカーの魅力だそうです。
 
 同じ全身運動である体操も最終的にどのスポーツを選ぶにしても役立つ種目です。元日本代表の福西崇史さんにお話を聞いたときも、ご自身の抜群の身体能力について「子どもの頃にやっていた器械体操のおかげかもしれない」とおっしゃっていました。
 
 トップレベルのサッカー選手は幼い頃からボールを蹴り、サッカー一筋にやってきたというイメージが強いのではないでしょうか。しかしサッカー人気が群を抜いている欧州でさえ、子どもの頃に遡ると他の競技をやっていた選手も意外と多くいます。
 
 子どもが望んでいないスポーツを「プロサッカー選手になるため」と強制するようなことはあってはいけませんが、逆に他のスポーツに興味を持っているのに「サッカーだけ」と限定してしまうのも間違いです。
 
 子どものうちはいろいろな可能性を試してみた方がいいこと、それが結果的に選び取ったスポーツ、またはスポーツ以外でも役立つことはぜひ覚えておいて欲しい事柄です。
 
 この連載では、サッカー選手の子ども時代の実例を交えながら、習い事について考えていきます。もちろん習い事は、スポーツだけではありません。最近人気のリトミックや北欧式の発想方法、作文教室、音楽や芸術、情操教育についても「サッカー×〇〇」の視点で取り上げてみたいと思います。
 
 
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大塚一樹(おおつか・かずき)//
育成年代から欧州サッカーまでカテゴリを問わず、サッカーを中心に取材活動を行う。雑誌、webの編集、企業サイトのコンテンツ作成など様々 な役割、仕事を経験し2012年に独立。現在はサッカー、スポーツだけでなく、多種多様な分野の執筆、企画、編集に携わっている。編著に『欧州サッカー6大リーグパーフェクト監督名鑑』、全日本女子バレーボールチームの参謀・渡辺啓太アナリストの『なぜ全日本女子バレーは世界と互角に戦えるのか』を構成。
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文/大塚一樹 写真/新井賢一(ダノンネーションズカップ2013より)

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