1. サカイク
  2. 連載
  3. 中村憲剛の「KENGOアカデミー」
  4. "苦手なことだらけだった"中村憲剛はなぜプロになれたのか? 苦手克服のコツは「要領よくやろうとしない」こと

中村憲剛の「KENGOアカデミー」

"苦手なことだらけだった"中村憲剛はなぜプロになれたのか? 苦手克服のコツは「要領よくやろうとしない」こと

2016年5月31日

キーワード:JリーグKENGOアカデミー中村憲剛川崎フロンターレ練習

35歳となった今もなお、トッププレーヤーとして日本サッカー界を牽引する中村憲剛選手が、読者の質問に答える「KENGOアカデミー」。今回は多くの挫折を経験してきた憲剛選手だからこそ語れる「苦手克服のコツ」について話をしてもらいました。
 
<< 前回 | 記事一覧 | 次回 >>
 
【読者の質問】
子どもの頃、中村選手が苦手だったことを教えて下さい。また、その苦手をどのように克服しましたか?
(K・Tくん/10歳)
P1040407.JPG
 
【憲剛選手の回答】
質問ありがとう!
プロ選手になるまで、僕は“苦手なことだらけ”の選手でした。
足は遅い、長距離も苦手、筋トレは全然できない……。
どうやって苦手なことに取り組んでいったのか、僕の経験をお話します。
 

■得意なことより苦手なことの方が多かった

プロサッカー選手はみんな、子どもの頃からスポーツ万能で、スーパーアスリートだった——。そんなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか? 
 
確かに、プロの世界には何をやらせてもうまかったという選手もいます。
 
でも、僕は違います。むしろ苦手なことのほうが多かったぐらいです。
 
まず足が遅かった。50m走、100m走のタイムはクラスの中でも真ん中ぐらい。運動会ではリレーがあって、クラスで足が速い子が選ばれるのですが、僕は補欠になるのが精一杯でした。
 
小さい頃に苦手だったのは長距離でした。体育の授業やマラソン大会で長距離を走るのですが、あれが本当にイヤでした。
 
「サッカーをやってるんだから走れるんだろう」という目で見られるのですが、本当に“そこそこ”しか走れない。自分では頑張ってやっているのに……。
 
それから筋トレは自慢じゃないですが本当にできなかった。高校生で初めてベンチプレスのトレーニングをやったときは、1個でも重りをつけたら持ち上げられないので、重りを外して“棒”だけを上げていました。
 
高校に入ったときは154センチしかなくて、なおかつガリガリだったから、筋力がまるでなかったんです。
 
足が遅い、長距離も苦手、筋トレはまるでダメ……。
 
ウソのような話だと思うかもしれませんが、これが“中村憲剛の学生時代”でした。
 
ね?苦手なことだらけでしょう?
 
フィジカルのところは、全般的に得意ではなかったし、どうすれば良くなるのか悩んでいました。周りのうまい選手はみんな大きかったり、足が速かったりしたので、大きなコンプレックスでした。
 
P1040265.JPG
 

■「嫌いだからやらない」ではなく、できるところまでやってみる

では、どのようにして苦手なことを克服したのか?
 
結論から言えば、完全に克服できたとは思っていません。今でもプロ選手の中では足が遅い方だし、特別なスタミナがあるわけでもない。筋トレも得意じゃありません。
 
人にはそれぞれの得意分野があります。僕の場合はボールを扱う技術や、キックの正確さ、視野の広さなどは、他の人よりも秀でていると思います。でも、大きな相手とヘディングで競り勝つことは難しいし、スピードでぶっちぎることもできない。
 
サッカーというのは、たくさんの個性が混ざり合ってチームになっています。みんなのチームにも、いろいろなタイプの選手がいるはずです。足は遅いけどボール扱いがうまい選手、技術はあんまり高くないけど頑張って走れる選手、背が高くてヘディングで勝ってくれる選手。
 
大事なことは、自分の個性を見極めて、それを伸ばしていく。それこそが、高いレベルに行くためには重要になります。
 
だからといって、苦手を克服することを諦めろ、という意味ではありません。僕は確かに足が遅かったし、長距離も速くなかったけど、そういう練習こそ100%で取り組みました。
 
どんなに全力でやっても、他の人よりパフォーマンスは落ちるかもしれないけど、だからといってサボったり、手を抜いたりするのは違う。
 
自分の限界まで頑張れない選手は、上のレベルに行くことはできません。ましてや、僕のように身体能力に恵まれているわけではない選手だったら、なおさらです。ちょっとしたサボりは、必ず自分に返ってきます。
 
学校の勉強でも好き嫌いはあると思います。国語は好きだけど、算数はうまくできないとか。だけど、嫌いだからやらないというのではなく、できるところまでやってみる。そうやって自分の“100%”をちょっとずつ上げていくことが大切だと思います。
 
【告知:憲剛選手初のDVD教材!大好評発売中!!】
■KENGO Academy~サッカーがうまくなる45のアイデア~
中村憲剛が自身の選手経験の中で積み重ねてきた「サッカーがうまくなる45のアイデア」をひとつにまとめた教材ができました。全て本人出演・解説による本物の「技術」と「駆け引き」を学んでください。
kengodvd.JPG
・DISC1:ベーシックスキル編
・DISC2:ゲームメイク編
2枚組DVD、解説テキスト付き(A4、36ページ)
詳しくはこちら>>
 
<< 前回 | 記事一覧 | 次回 >>
 

中村憲剛が教える
「サッカーがうまくなる5つの秘訣」を配信中!

KENGO Academy

サッカー上達のコツを知りたいならKENGO Academyメルマガ(無料)に登録しよう!
今なら中村憲剛のメソッドをまとめた70ページにおよぶ特典PDFも無料プレゼント!

※メールアドレスを入力して「メルマガに登録する」ボタンをクリックしてください。

※このメール配信はいつでも簡単に解除することが可能です。

 
kengo.jpg
中村憲剛(なかむら・けんご)
1980年10月31日生まれ。東京都小平市出身。小学生時代に府ロクサッカークラブでサッカーを始め、都立久留米高校(現・東京都立東久留米総合高校)、中央大学を経て03年に川崎フロンターレ加入。06年10月、日本代表としてデビュー。国際Aマッチ68試合出場6得点(2015年2月現在)。05年から14年まで10年連続Jリーグ優秀選手賞を受賞。Jリーグベストイレブン5回選出。
1
構成:北健一郎 協力:ケンプランニング

関連記事

関連記事一覧へ

中村憲剛の「KENGOアカデミー」コンテンツ一覧へ(24件)

コメント

  1. サカイク
  2. 連載
  3. 中村憲剛の「KENGOアカデミー」
  4. "苦手なことだらけだった"中村憲剛はなぜプロになれたのか? 苦手克服のコツは「要領よくやろうとしない」こと

Pickup

サッカースクール検索サイト ケリなび

週間記事ランキング

  1. 『リスペクト宣言』って知ってる⁉ 公式戦で大声や怒声を響かせるのは、もう止めよう
    2016年11月30日
  2. 押し出すインサイドキックはNG?長い距離でも減速しない正確で速いパスの蹴り方
    2016年11月28日
  3. 正確に止めて蹴るプレーが速さにつながる!その秘訣は「軸足」と「姿勢」にあり
    2016年12月 1日
  4. 中澤佑二選手に聞く、周りに差をつけた食事へのこだわりとは?
    2016年11月29日
  5. 球際の競り合いで勝てるようになる!ルーズボールを奪う3つのコンタクトスキル
    2016年12月 5日
  6. 意外と知らない!メッシやクリロナのように速くドリブルをする3つのコツ
    2016年11月25日
  7. サッカーパパ・ママ必見!子どもの"積極性"を育むバディ流子育て7のコツ
    2016年12月 2日
  8. サッカー少年を伸ばす親はなにが優れているのかがわかる記事7選
     
  9. みんなドン引き。怒鳴るコーチどうするんだ問題
    2016年11月24日
  10. ウチの中でも簡単にできる!こっそりサッカー自主トレーニング
    2012年6月26日

一覧へ