1. サカイク
  2. 連載
  3. 中村憲剛の「KENGOアカデミー」
  4. 試合から"消えない"ために。走れない選手はアタマを使おう!

中村憲剛の「KENGOアカデミー」

試合から"消えない"ために。走れない選手はアタマを使おう!

2015年6月29日

キーワード:JリーグKENGOアカデミー中村憲剛川崎フロンターレ練習

中村憲剛選手が、これまでのサッカー人生で培ってきたサッカーがうまくなるヒントをお届けする「KENGOアカデミー」。第七回目は、プロの選手でも起こりがちな「試合から消えてしまう(ボールに触れず、プレーに絡めなくなる)」ことへの解決方法を話してもらいました。
 
<< 前回 | 記事一覧 | 次回 >>
 
7-3.jpg
 

■試合から消えるのはなぜ?

あなたは、お子さんのプレーを見ていて、こんな風に感じたことはありませんか?
 
うちの子、最初の頃はボールにたくさん触っていたのに、時間が経つにつれて存在感がなくなっちゃう……。
 
このように、ボールに触れずに、プレーにも絡めなくなってしまうことを、サッカーでは「試合から消える」という風に表現します。テレビ中継で「あの選手、後半は消える時間が長くなっています」と解説者が言っているのを聞いたことがあるかもしれません。
 
当然ですが、試合から消えている選手は目立たなくなります。 試合から消えてしまう選手がいたら、そのチームは人数が1人少なくなってしまったようなものです。そうすると、早めに交代させられてしまったり、スタメンで使われなくなったりするといったことにつながります。
 
では、試合から“消えない”ためには何が必要なのか——。
 
真っ先に思いつくのは、「体力」ではないでしょうか。体力がないから、走れないから、試合から消えてしまうんじゃないかと。確かに、スタミナは大事な条件ではあります。
 
どれだけ走っても疲れない選手は、試合終盤になってもガンガン動けるので、試合から消えにくい。でも、僕はひたすら走り込んで、スタミナを上げることが一番の方法だとは思っていません。なぜなら、もっと良い方法があるからです。
 
それは、「アタマを働かせてプレーすること」です。
 
僕自身、誰よりもカラダが強かったり、足が速かったり、走れたりといった「特別な才能」があったわけではありません。だからこそ、どのように動いて、どうすればボールを受けられるか、どうすればチャンスに絡めるかを考えることは他の人よりもやってきたし、それが34歳の今も現役でプレーできている理由だと思います。
 
7-4.jpg
 

■アタマの力をつけよう

試合から消えてしまう選手に共通するのは、ボールを持っていない時のポジショニングが悪くなってしまうことです。試合の最初の方、体力がまだあるうちはガンガン動き回れるから、ボールを受けられます。
 
でも、体力は無限ではありません。だからこそ、ボールを持っていないときのポジショニングが大事になるんです。ただ漠然と立っていても、ボールは回ってきません。
 
自分がボールを持っているときに、パスを出しやすい選手とパスを出しづらい選手を思い浮かべて下さい。
 
パスを出しやすいのはこんな選手です。
 
・ボールが来る前にスッと動いてマークを外している選手
・空いているスペースを見つけて走っている選手
 
「KENGO Academy~サッカーがうまくなる45のアイデア~」より
7-1.jpg
 
パスを出しにくいのはこんな選手です。
 
・ピッタリとマークにつかれているのに気付いていない選手
・スペースに動かず足下でばかりボールをもらおうとする選手
 
7-2.jpg
 
シンプルなことです。自分がパスを出しやすいと思う選手のような動きをして、パスを出しづらいと思った選手のような動きをしなければいい。
 
大事になるのは、自分の周りがどうなっているのかを把握することです。そのためには、ボールを持っていないときに「首を振る」という作業をして下さい。
 
自分の周りに、ボールを奪おうとしている相手はいないのか。空いているスペースはどこにあるのか。首を振ることで周りの状況を見れば、自分が次にどこに動けばよいのかを正しく判断できるので、ボールをもらいやすくなるし、チャンスにもどんどん絡めるようになります。
 
それから、覚えておいてほしいのがカラダの「体力」とアタマの「体力」はリンクしているということ。だから、走り回って疲れがたまってくると、考える力も落ちてきて、良いポジションをとれなくなってくるんです。だからこそ、がむしゃらに走り回るのではなく、しっかりと考えながら、ポジションをとる習慣をつけましょう。
 
試合から消えることなく、最後までピッチ上で存在感を放つ選手を目指してください。
 
<< 前回 | 記事一覧 | 次回 >>
 
【告知】
■KENGO Academy~サッカーがうまくなる45のアイデア~
中村憲剛が自身の選手経験の中で積み重ねてきた「サッカーがうまくなる45のアイデア」をひとつにまとめた教材ができました。全て本人出演・解説による本物の「技術」と「駆け引き」を学んでください。
kengodvd.JPG
・DISC1:ベーシックスキル編
・DISC2:ゲームメイク編
2枚組DVD、解説テキスト付き(A4、36ページ)
詳しくはこちら>>
 

中村憲剛が教える
「サッカーがうまくなる5つの秘訣」を配信中!

KENGO Academy

サッカー上達のコツを知りたいならKENGO Academyメルマガ(無料)に登録しよう!
今なら中村憲剛のメソッドをまとめた70ページにおよぶ特典PDFも無料プレゼント!

※メールアドレスを入力して「メルマガに登録する」ボタンをクリックしてください。

※このメール配信はいつでも簡単に解除することが可能です。

 
kengo.jpg
中村憲剛(なかむら・けんご)
1980年10月31日生まれ。東京都小平市出身。小学生時代に府ロクサッカークラブでサッカーを始め、都立久留米高校(現・東京都立東久留米総合高校)、中央大学を経て03年に川崎フロンターレ加入。06年10月、日本代表としてデビュー。国際Aマッチ68試合出場6得点(2015年2月現在)。05年から14年まで10年連続Jリーグ優秀選手賞を受賞。Jリーグベストイレブン5回選出。
1
構成:北健一郎 協力:ケンプランニング

関連記事

関連記事一覧へ

中村憲剛の「KENGOアカデミー」コンテンツ一覧へ(24件)

コメント

  1. サカイク
  2. 連載
  3. 中村憲剛の「KENGOアカデミー」
  4. 試合から"消えない"ために。走れない選手はアタマを使おう!

Pickup

サッカースクール検索サイト ケリなび

週間記事ランキング

  1. 練習、試合で声が出ず活気のないチーム。子どもたちが声を出すようになる「声かけ」はある?
    2017年9月22日
  2. 小4からでは遅い? 息子のスポ少入団を反対する妻をどうしたらいいの問題
    2017年9月21日
  3. すぐ速く走れるようになる!陸上メダリストの為末選手伝授の速く走る方法
    2013年6月13日
  4. お家で簡単!! 足が速くなる方法(1/3)
    2011年6月23日
  5. 足元だけに集中しない!! 試合で使えるボールコントロールが身につくリフティング
    2017年9月14日
  6. 子どもたちを暴力・暴言から守るために、大人がすべき事とは 「暴力・暴言」への対処法(1)
    2017年9月19日
  7. グラウンド確保に苦しむサッカー協会が模索する みんなが楽しめる工夫とは
    2017年9月20日
  8. 楽しんで続ける土台を築くために、ゴールデンエイジまでにどんな接し方をすればいいの?
    2017年9月15日
  9. 結成7年で強豪チームに。甲府U-12が取り組む「試合に生きるトレーニング」とは?
    2017年2月 1日
  10. 【10月関東開催!】試合中の一歩目が速くなる!『タニラダー講習会』
    2017年9月14日

一覧へ